※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。
ジューダス・プリーストのギタリスト、 グレン・ティプトン(Glenm Tipton)が、1997年にリリースした、1枚目のソロアルバム『Baptizm of Fire』の6曲目に収録。
2018年のジューダス・プリースト来日公演で、パーキンソン病を患いながらも勇姿を見せてくれたグレン。ギターを抱えて笑顔を浮かべる、ステージ上の姿を見るだけで、グッとこみ上げるものがありました。
そのグレンが、初のソロ作としてリリースしたのが『Baptizm of Fire』でした。当時のプリーストは、ティム・リッパー・オーエンスを迎えて、モダン・ヘヴィネスにシフトした『Jugulator』を発表した頃でしたから、グレンのソロがどんな作風になるのか、期待と不安が入り混じっていました。
結果としては、プリーストの変化と同様な方向性のサウンドだったので、賛否が別れましたね。個人的には、当時良い印象を受けなかったのも事実ですが、今改めて聴いてみると、グレンのヘタウマなヴォーカルやヘヴィネス寄りの楽曲も含めて、あくまでもメタルに拘った作品という点で、それなりに楽しめました。
その中で出色なのが、今回ピックアップした、タイトル曲にしてインストチューン「Baptizm of Fire」でしょう。なんせドラムがコージー・パウエル!コージーとグレンの共演は胸アツすぎます。個人的に、男が惚れるメタル界3大イケメンが、グレン、コージー、スティーヴ・ハリスだと思ってますが、いかがでしょうか(笑)。
そこにベースのビリー・シーンとキーボードのドン・エイリーが絡み、とんでもなくカッコ良い、メタル・インストのジャミングを聴かせてくれます。1音聴けば誰のプレイか一聴瞭然ですし、誰も譲らない押しの強さが最高過ぎです!中間部で聴けるグレンのリフが、まんまプリーストで、ソロでコレをやらんでも〜(笑)と、嬉しくなってしまいますね。
ストリーミングには、コージー、ジョン・エントウィッスルとの『Edge Of The World』もアップされています。闘病中のグレンを応援する気持ちで、こちらの作品も含め、改めて味わいたいと思います。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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