※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリス、アメリカ混成のヘヴィ・メタル・バンド、ファイト(FIGHT)が、1993年にリリースした1枚目のアルバム『War of Words』の2曲目に収録。
93年にバンドの象徴とも言える”メタルゴッド”が、ジューダス・プリーストから脱退した時の衝撃は、今考えても相当なものがありました。その動向が大注目される中で届けられた、ファイトの斬新な音像にも驚かされましたね。
当時のHM/HRシーンは、パンテラに代表される時代性を反映したモダンヘヴィネスが真っ盛りでしたが、正統なるヘヴィ・メタルを先導してきたロブまでも、まさかレザー&スタッドを脱ぎ捨てたラフな風貌で、モダン・ヘヴィネスへと傾倒したメタルで勝負するとは想像できませんでした。
個人的にはパンテラを愛聴していましたし、ロブのイメージから違和感はあっても、これはこれでアリ!と素直に受け止めましたね。94年の来日公演にも行き、正直、ハルフォードのライヴに比べてあまり記憶に残ってないものの(汗)、悪い印象もなくそれなりに楽しめたはずです(笑)。
今回ピックアップした「Nailed to the Gun」は、モダン・ヘヴィネスをベースにしながらも、ジューダス・プリースト的な正統派のエッセンスも感じられる、アップテンポでグイグイ迫り来るヘヴィ・メタル・チューンです!
御大ロブのドスの効いたパワフルヴォイスは、流石に貫禄たっぷりですし、タイトで重いビートを叩きつけるスコット・トラヴィスのドラミングもいい感じですね〜。一番のインパクトは、マシンガンのごときピッキングで流麗にフレーズを弾きまくる、ラス・パリッシュのギタープレイでしょう!スティール・パンサーでの後の活躍ぶりも納得ですよね。
のちにハルフォードが出てきた時には、ファイトよりいいかも?なんて思ったのも事実ですが、こうして時間を経て改めて聴いてみると、当時に受けた印象よりなぜか格段によく聴こえます。単なるモダンヘヴィネスに終始せず、プリーストの遺伝子がそこには確実にバランスよく注入されているからこそでしょう。
Apple Musicでは「Nailed to the Gun」他のMVがアップされているので、今となってレアな半パン姿のロブを拝むことができます!
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!