※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ロック・バンド、サバイバー(SURVIVOR)が、1989年にリリースした、6枚目のアルバム『Too Hot to Sleep』の2曲目に収録。
産業ロックの代名詞のひとつとして、サバイバーが思い浮かぶHM/HRファンも多いかと思います。同時に日本では、映画「ロッキー3」のテーマ「Eye of The Tiger」のみで知られすぎて、一発屋と勘違いしている人も多いかしれません。
アメリカでは一発屋どころか、ジミ・ジェイミソンをヴォーカルに迎えた『Vital Signs』が全米TOP20入りを果たし、ヒットメーカーとしてさらなるブレイクを果たしたものの、日本ではジャーニーやTOTOなどに比べると、知名度や人気にかなり温度差があった気がします。
さらに、HM/HRファンに対しては、メタル専門誌のアルバムレビューで、事もあろうに名作『Vital Signs』が20点台の点数という、信じられない酷評がされるなど、プロモーション面でも不運が重なりました。
それでも、次作『When Seconds Count』まではそこそこ知られているとはいえ、この『Too Hot to Sleep』は、ほとんど注目されず、完全に過去のバンドとして扱われてしまいました。。しか〜し、アルバムの内容は決して悪くありません!むしろ比較的ヘヴィな楽曲を同居させながらも、あくまでサバイバーらしいメロディを聴かせる好盤に仕上がっています。
今回ピックアップした「Desperate Dreams」は、本国ではシングルカットされた、典型的なサバイバー流のメロハーチューンです。哀感を湛えた美旋律から、希望と勇気を想起させてくれるサビメロへと繋がる展開は、心に染み入る暖かい感動を与えてくれます。サバイバーの数ある佳曲の中でも、特筆すべき名曲のひとつといっていいでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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