※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ドッケン(DOKKEN)が、1994年にリリースした6枚目のアルバム『Dysfunctional』の5曲目に収録。
ドッケンの駄作といえば、『Shadowlife』辺りが真っ先にあげられるかと思いますが(汗)、ストリーミングにまだアップされていなかったので、今回は似たような?『Dysfunctional』を取り上げてみました(笑)。
本作は思ったより悪くない!という評価もあるようなんですけど、80年代にドッケンをこよなく愛した人にとっては、このヘヴィで重々しいダークな雰囲気の作風は、厳しいことに変わりないかと。。。『Dysfunctional』自体は、日本先行で前年にリリースされた『Dokken』のワールドワイドリリース版の位置づけですけど、根本の印象はさほど変わりありません。
本作は、オルタナ・グランジ禍において、サウンドを変化させた典型例と言えるでしょうね。こうしたサウンドの変化が、全て悪いとは思わないんです。ただし、ドッケンにしても、結局のところ、後年は80年代往時のサウンドに戻っていきましたし、90年代に合わせて何の拘りもなく変化しただけだったの?と思うと、どうしても受け入れられないんですね。。
さらに、ドン・ドッケンとジョージ・リンチのドタバタ劇を見せられながら、奇跡的に全盛期のメンバーで再結成した作品だったので、それなりに期待した挙句、落胆したのも大きかったかもしれません。
今回ピックアップした「Nothing Left to Say」は、アコースティカルに切々と紡がれるバラードチューンになります。染み入るようなメロディが、他曲と違いはっきりした印象を与えてくれ、ドンのヴォーカルをじっくり味わうことができます。中間部のジョージのアコースティックによるギターソロもメロディ重視で、聴きごたえがありますね。
80年代のドッケンのお気に入りは、改めてお口直しに(笑)紹介したいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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