※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
カナダのメロディアス・ハード・ロック・バンド、 ハーレム・スキャーレム(HARLEM SCAREM)が、1993年にリリースした2枚目のアルバム『Mood Swings』の6曲目に収録。
90年代のメロディアス系ハード・ロックの代表的な名作のひとつ、『Mood Swings』。グランジ・オルタナ禍で、どんどん砂漠化していくメロディアス系のオアシスと言える完璧な作品で、初めて全編を聴いた時は、こりゃスゲー!と思わず快哉を叫んでしまいましたね〜。後から発売されたデビュー作も最高で、ハーレムは一躍メロディアス派の希望の星になりました。まあ、その後、突然ヘヴィになったり、ラバーに改名したことは忘れることにします(笑)。
一聴しただけでホッと安心できる、わかりやす〜いメロハーを聴かせてくれたデビュー作に比べ、『Mood Swings』では、よりエッジを効かせながら、ひと捻りもふた捻りも練り込まれた、独特の展開のリフやメロディを聴かせてくれました。
今回ピックアップした「 Sentimental Blvd.」は、マイナーキーのボン・ジョヴィ、TOTOライクな鍵盤連打のAメロから、予想をいい意味で裏切るハーモニーのBメロを経て、一気に視界が拡がるような、メジャーキーのサビに繋がっていく展開が、なんとも爽快なメロハー・チューンです!
甘さと力強さを同居させたハリー・ヘスのヴォーカルに匹敵するように、ハーレムのサウンドを特徴付けているのが、ピート・レスペランスの変幻自在なギターワークでしょう!サビバックのアレンジとかセンスが良すぎますし、ギターソロは突然TNTのロニー・レ・テクロ的なフレージングを突如かますぶっ飛び方が最高ですね!
『Mood Swings』は、近年リレコーディングされた『Mood SwingsⅡ』が出てますけど、全く同じアレンジにも関わらず、やっぱりオリジナルを超えなかったのは、あの時代の空気感まで再現できなかったからでしょうかね。。興味深いところです。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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