※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
イギリスのメロディアス・ハード・ロック・バンド、 ディアノ(DI’’ANNO)が、1984年にリリースした1枚目のアルバム『Di’Anno』の7曲目に収録。
アイアン・メイデンのヴォーカルは、ブルース派?ポール派?未だ意見が分かれるところでしょう。筆者はブルースも大好きですが、初期2枚がリアルタイムで衝撃を受けたこともあり、断然ポール派ですね。それだけに脱退というかクビになった時はかなりショックでした。あのパンキッシュで叩きつけるように歌うポールが、新世代のメタルの象徴に思えてましたからね。
脱退後、初のバンド活動となったのが、自身の名を冠したディアノです。バンド名からして、メイデンよりもハードでヘヴィだったりして、、なんていうポールのそれまでのイメージからくる妄想は、日本でシングルになった「Flaming Heart」のイントロに響き渡る、ポリシンセの軽やかな調べで吹き飛ばされました(汗)。
まさかまさかのメロハー化ですか〜(笑)。アルバムのジャケに写るポールの姿は、レザーとスタッドを脱ぎ捨て、生まれ変わってやるぜ〜と宣言しているようです。なんでも、ディアノのツアーでは、メイデンのカヴァーは一際拒否して演奏しなかったんだとか。その後、手を替え品を替え、メイデンへの未練たっぷりの音源やライヴを乱発しているポールを見ていると、相当に無理してたんでしょうね。。
とは言え、この時代の英国産メロハーのひとつとして捉えると、そんなに悪い作品ではありません。今回ピックアップした「Bright Lights」は、マイナーキーの哀愁あるメロディとリフが、ポールのヴォーカルに意外とマッチしているメロハー・チューンです。
基本は朗々とミッドレンジで歌っていますが、途中で我慢できずに、ポールらしいシャウトが飛び出してしまうのがご愛嬌でしょう。あのアイアン・メイデンのポール・ディアノが歌っているという、先入観なしに味わいたい作品ですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!