※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
オランダのハード・ロック・バンド、 ヴァンデンバーグ(VANDENBERG)が、1983年にリリースした2枚目のアルバム『Heading for a Storm』の 2曲目に収録。
このヴァンデンバーグは個人的に10指に入る大好きなバンドで、特に1枚目、2枚目は80年代当時からのリピート回数は数え切れません。そんなHM/HRファンも多いんじゃないでしょうか。ちなみに3枚目の『Alibi』も、目立たないながらも素晴らしい作品ですね。
ハードロックのダイナミズムとメロディアスさを同居させた良質な楽曲と、エイドリアン・ヴァンデンバーグのレスポール1本から紡ぎ出される、生々しく粘り気のある泣きのギター。ヴォーカルのバート・ヒーリングの優しくエモーショナルな声質と歌唱や、ロートタムを使った独特のドラムサウンドなど、自分の感性にピタッとハマったバンドだったんですね。
それだけにホワイトスネイク(というかデビカバ)が、80年代当時にエイドリンをバンドに引き抜いた時は、事件と言えるほどの衝撃を受けました。エイドリアンの脱退イコール、ヴァンデンバーグ消滅ですからね。しかも、ホワイトスネイクで全く個性を失っていったエイドリアンを見て、なんだか悲しくなってしまったほどです。
そんなヴァンデンバーグが、昨年35年ぶりに再結成!というニュースで色めきだったんですが、届いたアルバムを聴いて正直がっかり。。。エイドリアン以外のメンバーがそもそも違いましたし、曲調も80年代当時のヴァンデンバーグとは、全く異なるテイストでした。
あの”本物のヴァンデンバーグ”は、エイドリアンだけのバンドだったのではなく、バートを始めとした4人で、あの優れた楽曲をクリエイトしたからこそ、成り立っていたんだなあと、改めて実感しましたね。
今回どの曲を選んでもいいぐらいなんですが(笑)、ピックアップした「Waiting for the Night」は、静かなアコースティックから一点、メタルらしい2バスのリズムに乗せて、哀愁に溢れたアルペジオのリフと歌メロが心に染み入る、80sハードロックの名曲です!
こんな神曲をアルバムのラストに持ってくるなんて、どんだけスゴいアルバムなの!と、初めて聴いたときの感動は相当なものでした。あれから長い時を経た今聴いても、その感覚は変わることがありません。80年代当時のヴァンデンバーグの作品には、これからも長く付き合っていくことになるでしょう。また紹介もしたいと思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
CDはこちら