※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます。
イギリスのメロディアス・ハード・ロック・バンド、グランプリ(GRAND PRIX)が、1983年にリリースした3枚目のアルバム『Samurai』の1曲目に収録。
グランプリは、マイケル・シェンカーとの一連の活動で最も知られる、ロビン・マッコーリーが在籍したバンドとして知られています。個人的にはグランプリと聞くと、メイク・アップの山田信夫と河野陽吾による日本バンドを想起してしまいますが、どちらもメロディアスなハード・ロックという点では、共通していますよね。
ロビンが加入したのは2枚目のアルバムからで、デビュー作ではユーライア・ヒープで活躍するバーニー・ショウがヴォーカルを務めました。さらにキーボーディストのフィル・ランゾンもバーニーとともに、86年からユーライア・ヒープで活動していますし、ギターのマイケル・オドノヒューは、同系統の音楽性を持つブロンズに参加しています。
グランプリ自体は3枚のアルバムのみを残していますから、その後、英国関連のいろんなバンドに各メンバーが派生していったんですね。アルバムとしては2枚目のみメロディが弱めですけど、ロビンのヴォーカルがベストマッチしているこの3作目は、英国風のメロハーの王道を行くような方向性で、一番気に入っています。
今回ピックアップした「Give Me What's Mine」は、アルバムのオープニングに相応しい、清涼感のあるメロハー・チューンです!心がウキウキするようなポリシンセの爽快な響きと、キャッチーなメロディが心地よく踊っています。ロビンのヴォーカルも、マイケル・シェンカーとのコラボ以上に、個人的にはしっくりきますね〜。
それにしても、この”サムライ”というタイトルとジャケットデザインは、我々日本人にとっては正直微妙に感じるんですが、海外ではクールジャパン的に受け止められているんでしょうか。「サムラ〜イ」と歌っている歌詞が、聴いていてちょっと恥ずかしいタイトル曲も、楽曲自体はとてもいい出来栄えになっています!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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