※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、コンチェルト・ムーン(CONCERTO MOON)が、2019年にリリースした、リレコーディングのベストアルバム『Ouroboros』の1曲目に収録。
数年間続いた90年代のジャパメタ低迷期に、ほのかな明るい兆しとして登場し始めた新世代のバンドの中で、頭一つ抜け出していたのが、島紀史率いるコンチェルト・ムーンでした。いかにもマンドレイクルートらしい、レインボー直系の様式美を標榜していましたが、数多のマンドレ勢の中でも、いち早くメジャーデビューを決めるなど、そのクオリティは抜けた存在でしたね。
梶山章、太田カツらとともに、和製イングヴェイの代表格と言える島のプレイとソングライティングは、ジャパメタ新世代を感じさせる卓越したものがありました。初期ヴォーカルの尾崎は、いかにもジャパメタ系の歌唱スタイルで、コンチェルトのサウンドにマッチしていました。個人的には、歴代の中で声質が一番好きですね。
初期の怒涛の勢いを考えると、紆余曲折を経て、ほぼ島のソロプロジェクト的なニュアンスが漂う、現在のコンチェルト・ムーンには、正直物足らなさを感じてしまいます。。。ヴォーカルもちょっと実力的に微妙ですし(汗)、ドラムが元陰陽座の河塚篤史なんですね。上手いプレイヤーですが、コンチェルトの音楽性には、バルさんようなパワータイプの2バスドラマーの方が、やはり合うように思えます。バンド運営までワンマンなイングヴェイの真似をしなくてもいいんですが。。。
今回ピックアップした「Change My Heart」は、現ラインナップで収録されたヴァージョンになりますが、初期を代表する2バス疾走系の様式美メタルチューンです!これでもかと多層に展開していく、様式美を極めたコード進行とメロディの乱舞が素晴らしいですね〜。
アルバムのリレコーディングヴァージョンを聴いていると、結局のところオリジナルヴァージョンが無性に聴きたくなるなあ〜(笑)。マンドレやVAPも早くストリーミングに解放してほしいものです!
ぜひ、一度聴いてみてください!