※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、ダブル・ディーラー(DOUBLE-DEALER)が、2000年にリリースした1枚目のアルバム『Double Dealer』の1曲目に収録。
最近のジャパメタ括りで、VAP時代のコンチェルト・ムーンをご紹介しましたけど、同時期に活動したダブル・ディーラーもストリーミング解禁されていましたね~。来年で25年も前になってしまいますが、色んな意味で記憶に残るジャパメタバンドでした。
改めてメンバーを整理しておくと、コンチェルト・ムーンの総帥である島紀史 (G)と、サーベル・タイガーのフロントマン下山武徳 (Vo)の二人を核に、三谷耕作(B)、小池敏之 (Key)、礒田良雄 (Ds)と、コンチェルトとサーベルそれぞれからメンバーが結集。さながら2バンドの選抜バンドの様相を呈していました。
これがあくまでもサイドプロジェクトならば、素直に楽しめたはずなんですが、、ダブル・ディーラーといえば何といっても、不可解なほど専門誌に(という一部編集者ですが)激推し(というかゴリ推し)&高得点レビューされていましたよね。
単に好きで推してるだけならいいんですけど、本体であるコンチェルト、サーベルよりも、ダブル・ディーラーの方が可能性があるから集中してほしい、みたいな本末転倒な論調で、レコード会社の姿勢にまで苦言を呈する始末。読むほどに辟易させられました。
例え良いものでもあまりに推されすぎると、かえって疑いたくなるのが人間というもの(笑)。実際のところ、これだけのメンツが集まっていますから、デビュー作は及第点を付けられるジャパメタ作に仕上がっていましたが、この当時のコンチェルトやサーベルの作品には及びませんでしたね。
その後のそれぞれのバンドの成り行きを見れば、ジャパメタファンの判断は案外冷静で、正しい耳を持っていたたのは明白ですし、無理やり持ち上げたのはむしろ逆効果だったということでしょう。
今回ピックアップした「The Long Way Road」は、ダブル・ディーラーとしてのお披露目となるオープニングを飾った、疾走感ある典型的なジャパニーズ・メタル・チューンです!アルバムは楽曲の出来にムラがありますが、この曲は分かりやすい曲調で素直に良いと思えます。
島、下山を中心に実力あるミュージシャンの集合体ですから、あの時代の不可思議な喧騒から時間が経って聴くと悪くありません。むしろ、あくまでもサイドプロジェクトとして適正にプロモーションされていれば、もっと息の長い活動も叶ったのかもしれませんね。
ぜひ、一度聴いてみてください!