※メタルの激しさとのギャップが美しい、バラードの魅力を紹介します!
アメリカのハード・ロック・バンド、ダム・ヤンキース(DAMN YANKEES)が、1990年にリリースした1枚目のアルバム『Damn Yankees』の4曲目に収録。
誰もが知る有名曲なのに、ふと久しぶりに音源を引っ張り出して(今はストリーミングでセレクトして)聴きたくなる珠玉のメロディ。。今回ピックアップした名バラード「High Enough」は、筆者にとってまさにそんな楽曲のひとつです。いつ聴いても、心に安らぎや感動を与えてくれる、かけがえのないメロディとハーモニーがギュッと詰まっていますね。
HM/HRシーンにも、いわゆる”スーパーバンド”という触れ込みで登場したアーティストは多々いましたけど、このダム・ヤンキースは名実ともに、貴重な成功例といっていいでしょう。元気印いっぱいナイト・レンジャーのジャック・ブレイズと、スティクスの貴公子トミー・ショウ。野獣テッド・ニュージェントに、名ドラマー、マイケル・カーテロン。一見バラバラなようで、実に絶妙な4人のバランスが、独特のケミストリーを生み出していました。
デビュー作のラフなジャケ写の雰囲気は、バンド内での立ち位置をそのまま表しているようで、興味深かったですね。初来日公演でも関係性の良好さはストレートに感じられ、流石のパフォーマンスを見せてくれましたが、4人(というかフロントの3人)のキャラ立ちの強さがあってこそだなあと、実感しましたね。
バンドのテーマ曲「Damn Yankees」を始め、アルバムの大半を占めるハードな豪快なロックチューンは、ある意味予想通りの方向性で、クオリティも高く素直に楽しめました。ですが「High Enough」のように、繊細で胸を打つバラードまで創り上げるとは想像できませんでした。そうした意外性も、さらなる感動を呼んだ要因となったでしょう。結果的に、全米3位というHM/HR系では異例のメガヒットを記録しています。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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