※評価が今イチなアルバムの中に眠る、隠れた佳曲をご紹介していきます。
スウェーデンのハード・ロック・ギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie J. Malmsteen)が、2000年にライジング・フォース名義でリリースした13枚目のアルバム『War to End All Wars』の1曲目に収録。
イングヴェイの歴史に残る傑作がキャリア初期に集中しているのは、おそらく誰もが異論のないところでしょう。筆者はインヴェイ衝撃のデビュー以来、比較的熱心なファンだったんですが、90年代に入り作品の出来不出来に波はあったものの、次第に歯車がずれていき、ダメだココリャ〜と初めて感じたのが、この『War to End All Wars』を聴いた時でした。
いまだにイングヴェイのやることなら全てOK!のダイハードなマニアなら、全く問題なしと思ったでしょうけど、まずはこもり過ぎの劣悪なサウンドプロダクションに、違う意味で衝撃を受けました。時は2000年ですからね、アマチュアバンドでも、もう少しマシな音で録音するでしょう(汗)。
さらに、イングヴェイの才能を考えると、とてもじっくり練り込まれているとは思えない楽曲とギタープレイが、既聴感のあるものばかりで、マーク・ボールズのヴォーカルを持ってしても、最後まで楽しめるレベルの作品ではありませんでしたね。。
それ以降もさらなる駄作をこれでもかと連発し(汗)、こちらも惰性で聴いてきた気がします。それでもある程度の支持を集め続けているのは、スゴイことです。マイケル・シェンカー辺りもそうですけど、競馬に例えると、かつてダービーに輝いた馬が、峠を過ぎて凡走を続けてるのに、いつか馬券に絡んでくれるんじゃないかと信じている、みたいな感じですかねえ。。
今回ピックアップした「Prophet Of Doom」は、オープニング相応しい2バスドコドコ系チューンですが、説明不要のイングヴェイ流様式美ハード・ロックががっつり詰め込まれた1曲です。これで音質がよければなあ〜(笑)印象が違ったかも。
2013年のラウドパークでのステージも衝撃のヤバさでしたけど、レジェンダリーなギタリストだけに、名声を汚さないようにもうひと踏ん張りして欲しいものです!
ぜひ、一度聴いてみてください!