※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のハード・ロック・ギタリスト、 松本孝弘を中心としたハード・ロック・バンド、 TMG(ティー・エム・ジー)が、2004年にリリースした、1枚目のアルバム『TMG Ⅰ』の3曲目に収録。
B'zのストリーミング解禁に関連して、以下のコラムと楽曲紹介を書いてみましたが、今回は、合わせて解禁されたTMGについても、ジャパメタ括りで書いてみたいと思います〜。
松本の別プロジェクトでは、個人的に96年のROCK‘N ROLL STANDARD CLUB BAND名義の作品が好きなんですけど、こちらはストリーミング解禁されていないですね。。洋楽ハード・ロック好きのバックボーンが窺える、興味深い作品でしたが、その数年後に本物の洋楽有名アーティストと、バンド結成の流れは想像できませんでした。
改めてメンバーを整理すると、説明不要のエリック・マーティン(Vo)、ジャック・ブレイズ(B)に加え、ホワイトスネイクをはじめ、有名バンドとのスタジオワーク、ライヴを渡り歩いたブライアン・ティッシー(Ds)という布陣でした。TAK MATSUMOTO GROUPを略してTMGというバンド名も、松本の敬愛するマイケル・シェンカーのMSGのオマージュ風でよかったですね〜。
どのメンバーもメインで活動するバンドがあり、あくまでもサイドプロジェクトの位置づけとはいえ、アルバムをレコーディングし(しかもオリコン1位)、来日してのプロモーション、ライヴツアーも行ったんですから、比較的バンドとしての活動感は感じられました。筆者も武道館公演に行く機会がありましたけど、びっちり超満員に驚かされましたね。ナイト・レンジャーの「Rock In America」も演奏されましたけど、B'zのファンは、ぽかんとしている人が多かったかも(笑)。
音楽性としては、このメンバーから個人的に期待した、カラッと明るいアメリカン・ハード・ロック、とは遠く、比較的今風のヘヴィネスを感じさせながら、日本らしさを印象付ける旋律が織り交ぜられたものでした。作曲は松本自身ですし、印象的な和テイストのジャケ、シングルの「OH JAPAN」も含め、日本発の独自のハード・ロックを模索した結果なんでしょう。
今回ピックアップした「KINGS FOR A DAY」は、マイナーキーのアルペジオに導かれたストレートなハード・ロック・リフの乗せ、エリックの声質が活きる哀愁のメロディがマッチした、アップテンポのナンバーです!驚かされるのは、松本のギターソロらしいパートがほとんどないこと。それだけギタリスト個人としてではなく、バンド感を重視したアレンジ、曲構成に拘った証でもあるのでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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