【楽曲紹介】ジーン・シモンズ（Gene Simons）「Radioactive」

※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります！

アメリカのハード・ロック・バンド、キッス（KISS）のベーシスト、ジーン・シモンズ（Gene Simons）が、1978年にリリースした1枚目のソロアルバム『Gene Simons』の1曲目に収録。

キッスのメンバー４人のアルバムの中で、どれを最初に買うべきか？4枚まとめて買うおこずかいは無く、筆者同様に迷ったファンも多かったと想像します。メイク姿のアップだけという、わかりやすいジャケットデザインを見て、結局最初に手に入れたのが、キャラクターが一番好きだったジーンのソロでした。口から血を流している姿のジャケもクールでしたね〜。

ジーンのソロを選んだ理由のもう１つは、今回ピックアップした「Radioactive」を事前にラジオで聴いたのも、大きかった気がします。当時は4枚それぞれからシングルカットされた楽曲が、ラジオで競うようによくかかっていましたし（ピーターだけ少なめ？）、チャート番組にもランクインしていましたね。

どれも甲乙つけ難かったものの、この「Radioactive」は、ストレートで賑やかなハード・ロックンロールに仕上がっており、ジーンのヴォーカルが乗っかれば、当然ながらキッスのイメージに最も近いものを感じて気に入っていました。この曲のギターには、ジョー・ペリーが参加していますね。そういえば、ラジオでオンエアされる時は、イントロの悪魔の叫びみたいな部分は、カットされていたのを覚えています。

アルバムの方は、ディズニーの「星に願いを」に代表されるように、キッスでは聴かれない多彩な方向性の楽曲なんかも収められていて、さすが”千の顔を持つ男”の異名を持つ、ジーンならではの多才な魅力に溢れています。

それにしても、キッスのメンバーによる4枚のアルバムは、それぞれ個々人のキャラクターに対応するかのように、サウンドの方向性も様々で実に興味深く、バンドのソロアルバムとはかくあるべし、のお手本と言えるでしょう。

ぜひ、一度聴いてみてください！