※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、タイラン・ペイス(TYRAN PACE)が、1985年にリリースした2枚目のアルバム『Long Live Metal』の1曲目に収録。
のちにガンマ・レイ、プライマル・フィアで活躍し、ジャーマン・メタルシーンを代表するヴォーカリストの一人として君臨しているラルフ・シーパーズ。そのキャリアの原点として知られるのが、タイラン・ペイスです。
筆者は当時輸入盤LPで買いましたけど、爆売れしてたせいか中々手に入らなかったのを覚えています。それだけに、あの土に埋もれたようなフライングVのジャケットを手に入れた時は嬉しかったですね〜。メタル系の輸入盤としては異例のヒットだったのは間違いないので、実際のところ、どのくらい日本で売れたのか興味深いところです。
それだけ話題になったのは、専門誌のレビューで高評価を受けたのも大きかったでしょうが、何より日本で無名なバンドが、突如として高品質なメタル作品を創り上げた事実が、日本のHM/HRファンの中で評判を呼び、驚きを持って伝わったからでしょう。
タイラン・ペイスのメタルは、ジューダス・プリースト直系というか、ラルフの歌唱も含めてほぼそのまんまなんですが(汗)、プリーストのドラマティックな部分よりもストレートに疾走する部分にフォーカスしているので、笑っちゃうぐらいにど真ん中のメタルです。もうセンターラインの上を走ってるくらい(笑)ブレてません。
今回ピックアップした「Shockwaves」は、そんなメタルど真ん中の美学を炸裂させて2バスで疾走する、彼らの代表曲です!今聴くとドラムの音創りとかちょっと弱いんですけど、ダウンチューニングなんて知らねえといわんばかり(笑)、何の変哲もなく終始突き進む典型的なメタルリフが、意外と軽やかで気持ちいいですね〜。
まだ初々しいラルフのヴォーカルも勿論いい感じにロブ・ハルフォードが降臨してますし(笑)、サビのタイトルコールは、メタル好きならシンガロング必至でしょう!せっかくいい作品を完成させたのに、次作は内容もジャケットデザインもイマイチだったのが、未だに謎に思えてなりません。。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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