※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
イギリスのロック/ポップ・シンガーソングライター、 ロバート・パーマー(Robert Palmer)が、1994年にリリースした、12枚目のアルバム『Honey』の11曲目に収録。
72年にデビューしたロバートは、R&B、ロック、ポップ、ブルーアイドソウル、ブルース、そしてハード・ロック等、音楽シーンの各時代の流れ中で、様々なジャンルの音楽を巧みに取り入れて、キャリアを築いていったアーティストです。残念ながら2003年に、54歳という若さで、すでにこの世を去っています。
筆者もそうなんですけど、80sの洋楽ファンならソロとしてよりも、デュラン・デュランのジョン・テイラーらと結成し、日本でも人気を集めたパワー・ステーションのシンガーとしての印象が強いかもしれませんね。
そんな多彩な音楽をクリエイトしてきた、ロバートの真骨頂と言えるカラフルな作品が『Honey』でした。HM/HRファンの注目ポイントは、何と言ってもエクストリームのヌーノ・ヴァッテンコートのゲスト参加でしょう!特にアルバム後半は、遠慮なく自分のスタイルで気持ち良さそうに(笑)弾きまくっています。
今回ピックアップした「Girl U Want」は、ヌーノをフィーチャーした中の1曲で、ドライヴ感溢れるハードなギターワークが全面で炸裂する、ノリノリのハード・ロック・チューンです!凡百なメタル系ギタリストとスタイルが異なるヌーノと、ロバートの相性が抜群で、メタル系のアーティストに醸し出せない、独特のセンスを放っていますね。
楽曲自体は、ニューウェイヴ/テクノ・ポップ・バンド、ディーヴォのカヴァーで、原曲の雰囲気を生かしつつ、大胆にハードなアレンジを施して、ロバート流の大人のゴージャスなハード・ロックに仕立て直しています。
それにしても、これだけジャンル感がバラバラな楽曲を集めながら、全編を自分色に染め上げてしまう、ロバートの豊かな才能を改めて感じるでしょう。アルバムの方も、ストリーミングで通して聴いてみると面白い発見があると思います!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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