※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック・バンド、 フロム・ザ・ファイヤー(FROM THE FIRE)が、1992年にリリースした1枚目のアルバム『30Days and Dirty NIghts』の1曲目に収録。
まさにオルタナ・グランジの嵐が吹き荒れる時期のアメリカにおいて、キーボード走者を擁する編成で、希少価値と言えるウェットなメロハーを奏でていたバンドの1つが、このフロム・ザ・ファイヤーでした。
筆者は当時輸入盤CDで偶然に手に入れてたんですが、想像しえなかった時代錯誤の本格的なメロハーに、掘り出し物を見つけた〜と喜びを噛み締めたものです。ちなみに日本盤は、本国から遅れて94年に、ミュージック・フォー・ネイションズのシリーズでポニーキャニオンが発売していますね。
フロム・ザ・ファイヤーのギタリストであるトミー・ラファティは、金髪を逆立たせた黒人シンガー、ジャン・ボーヴォーワール率いるヴードゥーエックスに在籍し、のちにジャンとクラウン・オブ・ソーンズで合流しています。
ちなみにフロム・ザ・ファイヤーのプロデュースをジャンが担当している上に、どのバンドも時代に逆らうように、メロディを重視したHM/HRを奏でていることから、少なからぬ強い関係性を感じますね。それにしても、ストリーミングにはこうした隠れた名盤的なタイトルも、こっそりアップされているので侮れません。
今回ピックアップした「Hold On」は、アルバムのオープニングを飾る楽曲で、叙情的で泣き泣きなメロディが乱舞するメロハー佳曲です!ヴォーカルの声質が、どこかジミ・ジェイミソンというか、優しいデイヴ・メニケッティっぽい雰囲気もあり、泣きの中にソウルフルな味わいを加えていますね。
アルバムも久々に聴いてみましたけど、そこかしこでメロディの洪水状態になっており、且つハードなエッジも効かせたメロハーが全編で楽しめるでしょう。エリック・カルメンのカヴァーも良い感じのアレンジになっています。もう少し時代が早ければ、、そこそこ注目されたかも知れません。
ストリーミングでは2000年代に復活後のアルバム2枚も聴けますが、こちらもメロディ重視で当時の音楽性をしっかり継承した仕上がりになっています。
ぜひ、一度聴いてみてください!