※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
カナダのハード・ロック・ギタリスト、パット・トラヴァース(Pat Travers)が、パット・トラヴァース・バンド(PAT TRAVERS BAND)名義で、1980年にリリースした6枚目のアルバム『Crash and Burn』の5曲目に収録。
フランク・マリノと並ぶ、カナダが誇るレジェンダリーなギタリストとして知られるパットですが、日本においてはフランク以上に、ごく通好みのロックファンだけに、支持されている印象がします。
カナダ出身というお国柄もあるのかもしれませんけど、そのキャリアと実力を考えると、もっと日本で浸透してもいいはずなのになあと、思わずにいられません。とりわけHM/HRファンにとっては、その人脈的にも押さえておくべき、重要アーティストだと思います。
キャリア初期にはアイアン・メイデンのニコ・マクブレインがドラマーを務め、今回ご紹介するバンド名義では、お馴染みの人気ドラマー、トミー・アルドリッチや、ヒューズ・スロールで知られるパット・スロールが参加しています。また、ポール・ギルバートやカーク・ハメットを始め、多くの有名ギタリストが影響を語っていますね。
作品では初期のブルージーな作風もいいですし、ライヴの名盤も抑えておきたいですが、比較的とっつきやすいのが、時代合わせポピュラリティ色を強めた、この『Crash and Burn』でしょう。
今回ご紹介する「Snortin' Whiskey」は、シングルとして全米のFMでかかりまくった、パットの代表曲のひとつです!ジミヘンがもし、80年代に活動していたら、こんな曲をやってたかも?と思わせる、ブルージーでエモーショナルなハード・ロックは、ご機嫌で文句なしにクールですね!
ジャケットの如き、パットの燃えるような熱いギタープレイも存分に堪能できますし、バックを固めるスロール、トミーらのプレイも聴きどころです。楽曲自体は、二人のパットが共同で書いており、アルバムは全米20位まで上昇。パット史上最大のヒットを記録しています。
パットの音源はライヴ等も含め、ストリーミングに数多くアップされているので、じっくり楽しんでいきたいですし、またご紹介したいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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