※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!
イギリスのハード・ロック・バンド、ユーライア・ヒープ(URIAH HEEP)が、1983年にリリースした15枚目のアルバム『Head First』の2曲目に収録。
ユーライア・ヒープを聴くなら、まずは『対自核』『悪魔と魔法使い』などなど、70年代前半の名盤にすべし!80年代(の駄作)は全くもって必要なし!(汗)という意見には、99パーセント同意します(笑)。
ですが、1パーセントだけ反論すると(笑)、70年代来のブリティッシュ・ハード・ロック・ファンを奈落の底へ突き落とすかの如く、どんどんアメリカナイズドされていった、80年代の作品も、個人的には嫌いではありません。というかむしろ好物のような気がします(笑)。
特にポップ3部作なんて言われている中の2作目『Head First』は、とりわけ好んで聴きたい1枚です。今回ピックアップした、シングルにもなった楽曲「Stay On Top」が収録されているのも理由のひとつですね〜。
当時、「ベストヒットUSA」でこの曲のMVがオンエアされて、ユーライア・ヒープって、こんなダンサンブルなビートの80s風サウンドになったんだ!と、仰天した記憶があります。録画したVHSテープを何度も見て、謎の振り付けで踊り狂うダンサーと、派手に当てぶりし過ぎのメンバーによる過剰パフォーマンス(笑)が面白かったんで、妙に印象に残っていたんですね。
楽曲自体の変貌ぶりに対し、時代に逆らうことなくアップデートされたキレのあるギターをぶち込む、ミック・ボックスのプレイに驚きましたね。
これはトム・ジャクソンの楽曲ですけど、アルバムには他にも、ブライアン・アダムス&ジム・ヴァランス、リッチー・ズィトー&ジョーイ・カルボーンと、アメリカ市場を見据え、なりふり構わぬヒット狙いの楽曲も収められています。
この時期のメンバーは、あくまでもミックを中心に、元トラピーズのピート・ゴールビー(Vo)、オジー・オズボーンお馴染みのリズム隊である、ボブ・ディズリー(B)&リー・カークスレイク(Ds)、ジョン・シンクレア(Key)となっています。
こうした時代に合わせたサウンドを、惜しげもなく披露できてしまう順応性の高さこそ、ミックを中心としたヒープが、長年第一線で今もなお活躍を続ける秘訣かもしれませんね!
ぜひ、一度聴いてみてください!