※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
アメリカのメロディアス・ハード・ロック ・バンド、フィアス・ハート(FIERCE HEART)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『Fierce Heart』の7曲目に収録。
ジャケ買いの正反対、”ジャケ買わない(笑)”の典型作として記憶に残るのが、フィアス・ハートのデビュー作でした。この犬だか何だか意味不明で陰鬱な気分になる土色のジャケを見て、大枚を叩いてLPを購入する気になるでしょうか(笑)?ポリドールから日本盤までリリースされてましたけど、普通は音まで行き着かないですよね。
当時買った方は本当に素晴らしい〜と素直に思います。というのも、実際に後年聴いてみると、悪くないどころか良質なアメリカン・ハード満載の好盤でびっくり!絶対ジャケにめげずに、ストリーミングでチャレンジしてほしいバンドですね。
バンドといっても、クリスチャン・メタル・バンド、ホワイトクロスのギタリストのレックス・キャロルと、無名のシンガー、ラリー・エルキンスによるユニットが実態でした。ちなみにプロデュースが、ブルース・スプリングスティーンを始め、超大物アーティストを多数手がけてきたクリス・ロード・アルジというのも驚愕です。
レックスが弾きまくるオープニングからのテーマ曲「Fierce Heart」も素晴らしいんですけど、今回ピックアップした「Never Gonna Make You Cry」は、メロディとコードワークのセンスの良さがキラリと光る、メロディアス・ハード・チューンです!
ホワイトスネイクの「Love Ain't No Stranger」にどこか似た曲調なれど(汗)、メロディの質やパフォーマンスの高さは、決してヒケを取りません!特筆すべきはラリーのエモーショナルかつパワフルな歌唱ですね〜。ジミ・ジェイミソン辺りを彷彿とさせる声質とヴォーカルスタイルですけど、ここまでしっかり歌えるシンガーはそうそうおらず、まさに無名の逸材!と言えるでしょう。
ドラムが打ち込みなのが、正直マイナスですけど、リアルドラムでパーマネントなバンドだったら、かなりの作品に仕上がったに違いありません。80sに残された隠れた好盤にぜひ触れてほしいですね!
ちなみに2020年にまさかの復活となる2作目が出ており、こちらもなかなかの出来栄えで、ストリーミングにもアップされています!
ぜひ、一度聴いてみてください!