※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
フィンランドの女性ハード・ロック ・シンガー/ ソングライター、 アニカ(Annica)が、1988年にリリースした1枚目のアルバム『Badly Dreaming』の2曲目に収録。
80年代当時、フィンランドのHM/HRシーンの情報は少なく、日本でほとんど流通していない中に良質な作品もあったわけですが、当時のCDが高値になっていたこのアニカのアルバムも、そんな知る人ぞ知るレアアイテムの1枚でしょう。2004年にMTMからの再発でようやく認知されましたが、今やストリーミングでサクッと聴けるのはスゴイことですよね。
アニカと称された女性シンガー、アニカ・ウィクルンドですが、このソロ作以前の詳細なバイオは今ひとつよくわからず、、ソロ以降では、97年のフィンランド映画「ヴェニュー・キラ」にピンク・フラミンゴというバンドのシンガーでクレジットされており、2000年には同バンドのアルバムが出てます。
近年では2015年にフィンランドのプログメタル系バンド、グローンホルムの『Relativity Code for Love』ヘのゲスト参加が確認できるくらいでしょうか。Youtubeでも当時のMVと最近のローカルでのライヴ映像がある程度で情報は限られています。
さて、フィンランドのライトハウスからリリースされた本ソロ作ですが、プロデュースを同郷のローディーやストラトヴァリウスを手がけたTT・オクサラが担当。メタルファンにはお馴染みのフィンボックスでレコーディングされました。
アニカ嬢が映るジャケの雰囲気からしてメジャー感がありますが、内容もこけおどしでありません。ゴージャスなプロダクションで繰り広げられる、80sのメインストリーム指向のメロディアス・ハードが詰まっており、このクオリティで日本ではスルーされていたのに驚かされます。
ハスキーな色香を振りまく魅力的なボイスで歌う、アニカのボーカルも素晴らしいですが、彼女自身によるソングライティング力の高さも評価すべきでしょう。
良曲群の中から今回ピックアップした「Dreaming」は、アルバム中随一にスリリングでハードエッジな要素と哀愁のメロディが絶妙にマッチした、メロディアスなハード・ロック・チューンです!
比較的中音域を駆使して歌うアニカですけど、ここではサビでパワフルなハイトーンボイスを披露しています。ボン・ジョヴィの「Comeback」そっくり(汗)なのは、とりあえず見逃しましょう(笑)。アルバム自体もフルで試してほしいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!