※タイトルに「METAL(メタル)」のワードが入った楽曲を紹介していきます!
アメリカのスラッシュ / デス・メタル・バンド、 ポゼスト(POSSESSED)が、1985年にリリースした1枚目のアルバム『Seven Churches』の 10曲目に収録。
バンド名の英語のスペルを書くと、”S"の数を必ず間違えてしまう(笑)ポゼスト。基本はベイエリア・スラッシュの出自でありながらも、バンドが形作った暗黒に塗り込めたサタニックに世界観や、ジェフ・べセーラの吐くような唱法から、元祖デス・メタルのひとつとしても位置付けられています。
80年台当時の活動期間は短かったものの、むしろ2007年に再結成されて以降、その歴史的な価値を持って評価がさらに高まっている感がありますね。とりわけ本デビュー作には、オリジネイターとしてエッセンスが全て濃縮されていますし、今回ピックアップした楽曲「Death Metal」のタイトル自体が、全てを物語っているでしょう!
”デス・メタル”というワードが明確に使われた例としては、シーンを見渡しても相当初期にあたるでしょうが、名は体を表すの言葉通り、すっかり一般化した現代のデス・メタルに通ずる要素が、この1曲の中に充満しています。
ジェフの邪悪な歌唱のバックでは、2人のギター陣がブルータルかつ、テクニカルなプレイを聴かせてくれますね。当時彼らがジョー・サトリアーニの弟子である事実が話題になりましたけど、サトリアーニとデス・メタルという、意外性のある繋がりがまた興味をかきたてました。
強力なツインギターに比べて弱かったのが、肝心要のドラムでした。マニアの間では有名な、この表現しようのないモタリとドタバタ具合が、いつ演奏が崩壊するかもわからない緊張感(すでに崩壊気味ですけど汗)を余計に駆り立ててくれます!イントロのカタカタと意味不明に連打されるオカズとか最高ですね〜。
そんなウィークポイントすらもむしろ愛おしい(笑)ポゼストですけど、当時メンバーがまだ高校生!だったという事実も凄いですし、煌びやかな80sらしからぬ、のちのメタルシーンに確かな影響を与えた轟音の凄みは、今聴いてもその功績とともに十分伝わってきます!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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