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【新作レビュー】トリート(TREAT)「The Endgame」

※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!

 

スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、トリート(TREAT)が、2022年4月8日、約3年半ぶり9枚目のニュー・アルバム『The Endgame』をリリースしました。

 

2010年に『Coupe de Grace』で完全復活を遂げて以来、コンスタントにリリースを重ねるトリートの新作が到着しました〜。今回もフロンティアーズからのリリースですので、ストリーミングで同時に聴けるのはありがたいですね。

 

以前、楽曲紹介も書きましたけど、トリートは北欧メロハーの中でも、80年代から追いかけている大好きなバンドです。

2006年に復活後のライヴをたまたま本国スウェーデンで観て、それが80年代の初来日を超えるほど素晴らしく、まだまだもっとやれるはず!と思いを強くしたのを覚えています。それでも、ここまで順調に活動を続けるとは、正直想像もつきませんでした。2017年の解散予定を撤回したのも、それだけバンドの調子が良い証なのでしょう。

 

そんなバンドの状態を端的に現すように、今回も北欧らしい透明感をそこはかとなく漂わせた、メロディアスで適度にグルーヴィーなハード・ロックが、ギュッと盛り込まれた好作品に仕上がっています。

 

2000年代の4作は、それぞれ若干の作風の差異こそあれど、大枠のサウンド方向性にブレはないので、これまでの3作が気に入っていたHM/HRファンなら、十分満足感を得られるでしょう。個人的には、ロバート・アーンルンド(Vo)の唱法や声質が好みなので、彼が歌っているだけで2割り増しで聞けてしまいます(笑)。

 

今作はオープニングから勢いのある「Freudian Slip」で始まるので、アルバムの印象度の良さが違いますね〜。続く「Rabbit Hole」が、ボン・ジョヴィの「It's My Life」そのまんまで、パクリッシュが炸裂してますけど(汗)、先行で公開されたメロウな良質チューン「Home of the Brave」までの4曲に良い曲が固まっているので、自然な流れで中盤まで一気に聴き進められます。

 

まあ、若干メロがつまらん曲もありますし、「Jesus  from Hollywood」のイントロがAC/DCの「Thunderstrack」まんまで、ツッコミを入れたくなりますけど(笑)、総じてメロハーファンの期待を裏切るようなものではないでしょう。ちなみにジャケットが今回も酷すぎますね。。(汗)

 

今回はアルバムの後半から1曲「Wake Me When It's Over」をピックアップしました!泣き泣きのツインリードのリフレインとマイナーキーのメロディが、哀感に溢れていて個人的に感情を刺激されました〜。こうした曲調にはロバートのヴォーカルが本当にマッチしていますね。転調していくギターソロのコード展開も俊逸で、ヘヴィネスも兼ね備えた、哀愁系メロハーの佳曲に仕上がっています!

 

聴いてほしい度

84

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Wake Me When It's Over

Wake Me When It's Over

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  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

アルバムはこちら!

The Endgame

The Endgame

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ジ・エンドゲーム

ジ・エンドゲーム

  • アーティスト:トリート
  • マーキー・インコーポレイティドビクター
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