※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新曲をご紹介します！
アメリカのロック・バンド、ジャーニー（JOURNEY）が、7月8日リリース予定のニュー・アルバム『Freedom』からの先行シングル曲「You Got the Best of Me」を、4月26日に公開しました。
昨年の6月に配信限定の新曲「The Way We Used to Be」をご紹介しましたが、こちらもニューアルバムに収録されるため、10ヶ月後に公開されたこの曲が、アルバムから2曲目の公開となりますね。
現在のメンバーは、ニール・ショーン（G)、ジョナサン・ケイン（Key)、アーネル・ピネダ（Vo)の3人に加え、ジェイソン・デルラッカ（Key、Back Vo）は不変ですが、昨年からの動きとして、ドラマーがナーダラ・マイケルウォルデンからディーン・カストロノヴォに、ベースのランディ・ジャクソンは健康状態により、ツアーメンバーとマルコ・メンドーサ、さらにはトッド・ジェンセンに交代しています。
メンバーの出入りが結構ややこしく今後も流動的かもしれませんが、あくまでもニール、ジョナサンの二頭政治で、それに従うアーネルという現体制の構図なんでしょうね〜。
新作発売までまだ2ヶ月強ありますけど、すでに15曲のトラックリストが発表されており、この「You Got the Best of Me」は4曲目に収録されます。「The Way We Used to Be」が、ナーダラの色合いも感じられた、ある意味ジャーニーらしくない曲調だったので、今回はちょっと不安がある中で聴いてみました〜。
結果としては、イントロのジョナサンによるポリシンセの響きが聞こえてきた瞬間から、やっと定番のメロハー・産業ロック系の楽曲か！と胸が踊りましたね。その期待通り、「Anyway You Want」や、テンポは違いますけど「Keep On Runnin’」辺りを想起させる、ぐんぐん下降していくコード進行が、ジャーニーらしさをバッチリ醸し出してますね。
とりわけキャッチーに移行していくBメロ〜サビの展開は、伝家のお家芸炸裂！で、安心の産業ロック系メロハーを満喫できるでしょう！ニールのギターは、いい塩梅にエッジと伸びのあるサウンドメイキングで、前曲より印象は良かったですね。手グセでバーっと弾いてしまう場面もありますが、メロディーもきっちり抑えた職人芸を聴かせてくれます。
ちょっと気になったのは、アーネルのヴォーカルですね。何か問題があるわけではないものの、声質が以前よりも少々ザラつき気味で伸びを欠いているような印象がして、こんなんだったっけ？とふと考えてしまいました。こうした楽曲になると、ウィークポイントとしてちょっと目立ってしまいますね。
あと、ディーンのドラミングがドタバタ気味なプレイに聴こえてしまい、正直ちょいと気になりました。どうしても求める期待値が高まってしまうのは致し方ないんですけど、ジャーニーファンが求めるタイプの楽曲もしっかり出てきたということで、まずは全曲揃うのを待ちたいと思います！
聴いてほしい度
85％
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