※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・バンド、ボー・ナスティ(BEAU NASTY)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Dirty, But Well Dressed』の1曲目に収録。
今回も80年代末期、80sメタルバブルに間に合わせるべく、滑り込みでデビューしたヘア・メタル系バンドのひとつをご紹介しましょう〜。LAから登場したボー・ナスティは、デビュー作のジャケに写るメンバーの騎士のようなコスプレ姿はともかく(笑)、サウンド、ルックスともに典型的なヘア・メタルを標榜していました。
ヴォーカルのマーク・アンソニー・フレッツを中心に、彼が厳選したメンバーを集結させており、ドラムにはあのド派手なドラミングでお馴染みのマイク・テラーナ先生がいますね!他のメンバーもKUNIを始めとしたバンドで活躍していた面々で、ギター陣も密かにテクニカルで、なかなかの実力派が揃っています。
アルバムのプロデュースをヘア・メタル職人(笑)ボー・ヒルとポール・ウィンガーが担当していることから分かる通り安定のクオリティで、まさにオルタナ・グランジ前夜、80s最後の輝きといった雰囲気を感じ取れるでしょう。
比較的アップテンポの楽曲が少ないのが特徴で、ミッドテンポ中心にグルーヴィーなテイストを漂わせた、引っ掛けるようなリズムで進んで行くのが面白いところですね〜。
今回ピックアップした「Shake It」は、オープニングを飾るMVも作られた、その名の通り身体を揺り動かしたくなるグルーヴィーなビートが気持ちいいハード・ロック・チューンです!マークの金切り声に近い、マーク・スローター系のキンキンなハイトーンヴォイスは、好き嫌いが分かれそうですけど、ボー・ナスティの個性であるのは間違いないでしょう。
立体セットの中でくねくねと当て振りするメンバーとともに、金髪のオネーちゃんが踊りまくるMVは、最後のメタルバブル全開!の世界観が繰り広げられていて、今見ると涙がちょちょぎれそうです(笑)。
結局、登場した時代が遅すぎたのでしょう、この1枚を残して、幻のバンドとしてシーンから消えてしまうのでした。。
MVはこちら!