※タイトルに「METAL(メタル)」のワードが入った楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、カコフォニー(CACOPHONY)が、1987年にリリースした1枚目のアルバム『Speed Metal Symphony』の7曲目に収録。
マーティー・フリードマンとジェイソン・ベッカーはそれぞれ以前にご紹介していますが、今回は2人がタッグを組んだ最強のギターデュオによるプロジェクトから発展したカコフォニーを、メタルタイトルの括りでいってみましょう〜。
シュラプネルの速弾きギタリスト2人を合体させるアイデアは、ポール・ギルバートのクローン、ブルース・ブイエを登場させたレーサーXでも実践されたわけですけど、カコフォニーの場合はマーティーとジェイソン、それぞれのギタープレイのキャラを生かした形での合体になっています。
デビュー作のジャケ写が表すように、カコフォニーの場合はどちらがメインというよりも、それぞれがイーヴンにフィーチャーされている印象がします。デビュー作は7曲入り、インストと歌入りが混在した中途半端な内容でプロジェクト感が強いですが、よりバンドとして機能しつつも、楽曲の完成度などに不満が残った2枚目より、2人のギターをとことん味わい尽くせる点では満足できるでしょう。
今回ピックアップした「Speed Metal Symphony」は、マーティーとジェイソンが当時持てるアビリティ全てをこれでもかと繰り出した、9分半にも及ぶ長尺のギターインストゥルメンタル・チューンです!
全編に渡って弾きまくりギターに次ぐギターの嵐!で、1+1が2どころか、10にも20にも凄まじく膨れ上がって、聴いてると正直もうお腹いっぱい状態になってきます(笑)。マーティーの演歌チックなフレージングや、ジェイソンの高速スウィープを始め、トレードマークがあちこちに散りばめられていますが、厳密に全てのプレイを聴き分ける自信はありません(汗)。。
とはいえ、未だ成長途上だった2人の天才だからこそ成し得たケミストリーが存在する、メタルギター史に残る凄まじい一大インストに仕上がっています!
ぜひ、一度聴いてみてください!