※思わず一人モッシュしたくなる!スラッシュ / デス・メタル系を紹介していきます。
アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、イントルーダー(INTRUDER)が、1989年にリリースした2枚目のアルバム『A Higher Form Of Killing』の2曲目に収録。
アメリカ南東部に位置するテネシー州、ナッシュビル出身のイントルーダー。前身バンドの結成は84年に遡ります。改名後の87年にデビュー作『Live to Die』をリリース。USのスピード・メタル風味を基調とした、勢いと整合性のあるサウンドが収められた好盤に仕上がりました。
ただし、その音楽性を全く想起させないモノトーンでどんよりしたアートワークが災いしたのか、本来アピールすべき方面のメタルマニアに誤解を招いたきらいがありました。日本盤も当然のようにリリースされずじまいで。。
ところが次作でツインリード体制を確立してメタルブレイドと契約。日本盤でもポニーキャニオンから初お目見えとなったのが本作でした。変わったのはレーベルだけでなく、当時のスラッシュブームに便乗して、スピード・メタルからスラッシュ・メタルへと音楽性も変化していきました。
今回ピックアップした「The Martyr」は、イントロダクションに続くオープニングを飾るイントルーダーの新機軸を示した疾走するスラッシュ・メタル・チューンです!リフを刻む速さや分厚さが、デビュー作とは一変していますね~。
よりワイルドになりながらも、抜けの良い声でしっかりとメロディを追っていくヴォーカルは、スピード・メタル時代のなごりを感じさせますし、テクニカルなギタープレイも楽曲に色合いを加えています。
惜しむらくはドタバタ、もっさりした(汗)ドラミングですかね。。デビュー作のほうがタイトでマシに聴こえるんですけど、このウィークポイントが払しょくされていたら、スラッシュシーンでもう少し上に行けたかもしれません。
ストリーミングでは現時点で2,3枚目と、シカゴのユニークなカヴァーを収めたEPを聴くことができます!
ぜひ、一度聴いてみてください!