※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック ・バンド、サイゴン・キック(SAIGON KICK)が、1989年にリリースした1枚目のアルバム『Saigon Kick』の2曲目に収録。
88年にフロリダのマイアミで結成されたサイゴン・キックは、その多様な音楽性から一言でカテゴライズするのが中々難しいバンドです。強めのヘヴィネスとグルーヴィーなムードを漂わせたサウンドが根底に流れていますが、メロディやリズムの組み立て方などの部分で、一筋縄ではいかないユニークな音作りが特徴といえますね。
90年代に入ってリリースされた2枚目、3枚目を進んで聴いていくに従い、時代にマッチしたよりオルタナティブ感を増したサウンドへと、想像通りに無理なく自然と進化していくのが見て取れます。
一方で、今回ご紹介するデビュー作の頃は、当時の他バンドと比較するとサウンドのミクスチャー具合こそ、他のバンドにない個性を放っているものの、80sのヘア/グラムメタルの匂いがほのかに漂っていて、個人的には一番受け入れやすいですね~。例えばエクストリーム辺りが好きな人でも、おそらくとっつきやすいでしょう。
今回ピックアップした「What You Say」は、シンプルな展開ながらも、終始ハモリとシンガロングを交えた不思議なメロディが、意外とキャッチーな雰囲気を醸し出しており、ちょっと癖になるハード・ロック・チューンです!
名手マイケル・ワグナーのプロデュースで、メジャー感のある音作りもいい感じでハマってますね。リードトラックとしてMVが作られていますが、ここでのメンバーのパフォーマンスを見ていると、オルタナ風の気だるいムードはほぼ皆無で、個人的にはやはり80sのヘア/グラム・メタルの残像を、いい意味で感じ取ることができます。
バンドは90年代に4枚のアルバムを残して2000年に解散。2012年にリユニオンを果たして。現在も活動を継続しているようです。なおMVのほうは、Apple Musicにアップされています!
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!