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【楽曲紹介】グラハム・ボネット(Graham Bonnet)「S.O.S」

※まさにHM/HRの黄金時代、80年代を彩った楽曲を振り返ります!

 

イギリスのハード・ロック・シンガー、グラハム・ボネット(Graham Bonnet)が、1981年にリリースした3枚目のアルバム『Line Upの2曲目に収録。

 

この6月に再び自身のバンド名義で来日を果たすグラハム・ボネット。御年75歳を迎えてもそのエネルギッシュな歌声とパフォーマンスに陰りはなく、日本での長年に渡る根強い人気ぶりも含めて驚かされます。

 

筆者もグラハムがレインボーに加入したタイミングはリアルタイムでしたけど、オールバックでスーツ姿のおっさん(ヤッさん笑)が、リッチーやコージーを前にしてハード・ロックを歌っている姿はあまりに衝撃でしたし、想像を上回るパワフルな歌声も合間って、その残像が40年以上経た今もなお残っているからでしょうね〜。

 

そのレインボー後にリリースされた本ソロ作は、注目度が高かったですし、同時期にはデビューソロ作も再発されました。そこで繰り広げられた音楽性は、セレクトされたカヴァーソングを聴いてわかるとおり、ハード・ロックとは程遠いグラハムのルーツを明らかにしたもので、そんな彼にハード・ロックを歌わせたリッチーの千里眼の凄さを改めて感じます。

 

それにしても、レインボーからの流れでソロを買った人は、特にデビューソロ作については聴くのが厳しかったでしょう。その点、この『Line Up』は楽曲こそレインボーとは遠いものがありますけど、ハード・ロック系の人脈がグラハムを支えていて、必聴盤として愛されてきましたよね。

 

1曲目の西城秀樹でお馴染みの「Night Games」がどう考えても一番の聴きどころでしょうが、今回ピックアップした「S.O.S」は、比較的ストレートでキャッチーなハード・ロック・チューンです!中間部の「トゥルトゥル〜」キメ部分を歌うグラハムのヴォーカルが歯切れよく耳に残ります。

 

ラス・バラード作ということで、どこか「I Surrender」を彷彿とさせるテイストも滲ませてますよね。ちょっと単調すぎる家来のあるこうした楽曲でも、コージーのパワフルで抑揚のあるドラミングが加わっただけで、聴きごたえが一味もふた味も変わってくるのが凄いところですよね。

 

ソロの中では比較的人気曲であるゆえ、グラハム・ボネット・バンドとしてのライヴでも演奏され、ライヴ音源にもなっています。

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

S.O.S

S.O.S

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