※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
アメリカのヘヴィ・メタル・バンド、アーテンション(ARTENSION)が、1995年にリリースした1枚目のアルバム『Into the Eye of the Storm』の7曲目に収録。
93年に鍵盤奏者のヴィタリ・クープリを中心に結成されたアーテンション.。90年代の真っただ中に、いい意味で時代錯誤な、ネオクラシカルでプログレッシヴなメタルを引っ提げ突如登場したので、当時は”こんな時代に、だ、大丈夫か??”と心配になるほどでした(笑)
ロジャー・スタルフ・バッハ(G)、ケヴィン・チャウン(B)、マイク・テラーナ(Ds)という布陣で、超絶技巧のヴィタリと一歩も譲らぬ技巧派のメンバーが結集し、そこにジョン・ウェスト(Vo)の激アツな熱唱が乗っかるスタイルも新鮮でしたね。
レーベルも80年代を速弾き野郎の乱発でシーンを席巻した、マイク・ヴァー二-率いるシュラプネルでしたが、シュラプネル復権!かと思いきや、鍵盤奏者推しのバンドだったのも含めて、色々と衝撃が走る印象的なデビューとなりました。
活動時期や音楽性の共通点から、シンフォニー・エックスとの比較がなされますけど、今となってはシンフォニーにすっかり水を開けられて感がするのが残念です。。
やはりギタリストであるマイケル・ロメオ中心で、よりとっつきやすいメロディ主体のネオクラを紡ぐシンフォニーに比べ、ヴィタリの超絶ピロピロプレイ中心のテクニカル志向のアーテンションでは、ライトなメタルファンのとっつきやすさが違ったのかもしれませんね。
完成度は2枚目が勝ると思いますが、衝撃度の強さは1枚目が上手でしょう。その中から今回ピックアップした「Song of the Desert」は、アルバム随一のスピードとパワーを誇る、強力なネオクラシカル・メタル・チューンです!
もはや曲芸の領域に達しているヴィタリの超絶技巧の極みが披露されていますし、そこに食らいついていく各メンバーとの高次元のテクニカルバトルは、聴くものをノックアウトすること請け合いです。ジョンの男らしい熱唱が加わることで、メタル度がぐんとアップしてくるのもアーテンションの魅力でしょう!
それにしても、この竜巻のジャケットデザインは酷すぎるな~(笑)
ぜひ、一度聴いてみてください!