※古きを聴いて新しきを知る。遠い昔になった時代の楽曲を振り返ります!
イギリスのブルース/ ロック・ギタリスト、ロビン・トロワー(Robin Trower)が、1973年にリリースした1枚目のアルバム『Twice Removed from Yesterday 』の8曲目に収録。
本デビューソロアルバムの発売から、今年でちょうど50年の節目を迎えたロビン・トロワー。そのアニバーサリーエディションがこの8月に発売されるニュースをたまたま目にしたので、今回取り上げてみようと思いました〜。
ロビンは1945年生まれで御年78歳を迎えていますが、昨年には最新作をリリースするなど、ギタリストとして現役で活動を続行してくれているのは嬉しい限りですね。早くにキャリアを絶ってしまうレジェンドが多い中、実に頼もしい存在と言えるでしょう。
その長きキャリアの初期に加入していたのがプロコルハルムでしたね。名曲「青い影」でこそ弾いてないものの、この頃共演したジミ・ヘンドリックスに感化されて、その後のロビンのプレイスタイルが確立していったのですから、ジミヘンの生演奏にどれほどのインパクトがあったのか、興味深いところです。
ソロとしてはその音楽性とギタープレイに漲る影響度の高さから、ジミヘンフォロワーの代表格の一人として、評価を高めていきました。海外での高い評価や人気と比較すると、日本では今ひとつ正当な評価や人気を得てこなかったように感じます。
個人的にはジミヘンから多少アクを抜いたようなロビンのギターは、素直に聴きやすいですね。加えて、本人が無理して歌わずに(某ウリさんのように汗)ギタリストに専念しているのも好印象ですね。ベース、ボーカルを務めるジェイムス・デュワーがかなりの逸材で、ロビンとの相性も抜群ですよね。
名作とされる2枚目の『Bridge of Sighs』も素晴らしいですが、今回はアニバーサリーですので、敢えてデビュー作の方からピックアップした「Sinner's Song」は、シンコペーションの効いた比較的アップテンポのリズムが心地よい、ブルージーで勢いのあるハードなロック・チューンです!
ロビンのまるでジミヘンが憑依したような呪術的で粘り気たっぷりギタープレイが、これでもかと堪能できます。リズム隊と絡みつく中間部のインタープレイは凄まじいですね〜。一方でジェイムスのボーカルのおかげで、歌モノとしてもキャッチーで聴きやすくなっています!
ぜひ、一度聴いてみてください!