※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2023年10月6日、アメリカのクロスオーヴァー・メタル・バンド、プロング(PRONG)の約6年ぶり12枚目のアルバム『State of Emagecy』がリリースされました。
新作レビューはまったく重要視せずに、最速と言いつつも(汗マイペースで紹介しているんですが、ここのところ気になる作品がいくつもリリースされているので、今週は新作中心にご紹介しています。
さて、本日ご紹介するプロングのニューアルバムは、すでに先月リリースされていまして、、日本発売が今回スルーされてしまったこともあり、すっかり失念していました(汗)。ぶっちゃけ、つい先日ストリーミングのレコメンドに出てきて気づいたくらいでした。
今作は引き続きドイツのSPVからのリリースで、その輸入盤を手に入れて聴きまくっているマニアの皆さんもいるでしょうが、、これが思いのほかに良かった!ので、レビューしようと思った次第です。
久々に日本盤もリリースされた前作『State of Emagecy』から早6年が経過し、通算12枚ものアルバムを重ねたわけですけど、今作でも80年代からの長きに渡る活動で培った”プロング節”とでも称したくなる、良い意味で老練なるメタルが随所に炸裂してます。
このプロングらしさは、中心人物のトミー・ヴィクター(Vo、G)がいる限り醸し出せるテイストなわけで、サウンドの根底に流れる、トミーのルーツであるニューヨーク「CBGB」仕込みのアティテュードの屈強さを改めて感じますね~。
楽曲はスラッシュ、グルーヴィー、オツタナティヴ、インダストリアル、ニューメタルなどなど、ファストからミッドまでメタルの範疇でなんでもござれ。アルバムのラストにはラッシュのカヴァー曲「Working Man」が収録されていますけど、これも含めて散漫なイメージは一切なく、すべてプロングの刻印が押されて統一感のある仕上がりになっているのはお見事といえるでしょう。
良質なサウンドプロダクションも特筆もの。抜けが良く重厚感があるのに、二流のバンドにありがちな人工的なヘヴィネスや音圧ではなく、しっかりとオーガニックな人力の魅力も感じられるのが、ベテランの成せる業ですよね。
今回ピックアップした「The Descent」は、アルバムの1曲目に相応しいファスト&スラッシーなメタル・チューンです!ザックザクのクランチリフとタイトなリズムで推しまくる音像は文句なしにクールですね!この曲をストリーミングで再生して、一発目にヤラれました(笑)
ラストのカヴァーを除くと、オープニングとラストがファストなチューンが収められている構成もいいですね。通して様々なタイプの楽曲を体感すると、さながらプロングの80年代からの歴史を濃縮したようにも聴こえてくるでしょう!
なお、Apple Musicでは本曲のMVもアップされています。
聴いてほしい度
86%
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