※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本の女性ハード・ロック・シンガー、 カルメン・マキ(Carmen Maki)が、1971年にブルース・クリエイション(BLUES CREATION)とのコラボレーションでリリースしたアルバム『Carmen Maki / Blue Creation』の1曲目に収録。
今回のジャパメタ括りもルーツ・オブ・ジャパメタ関連で、ルーツ・オブ・ガールズ・ジャパメタ?と言えるカルメン・マキです。今や女性アーティストの活躍は当たり前で、むしろ女性アーティストに頼らないと成り立たない日本のメタルシーンですが、そこに至る流れを辿ると、カルメン・マキに行き着くでしょう。
カルメン・マキといえば、以前に80sのジャパメタムーブメント期に活動した5Xをご紹介していますけど、ソロアーティストとしてのルーツは60年代に遡るのは周知の通りです。
1969年に「時には母のない子のように」の大ヒットで紅白歌合戦出場まで果たし、フォークソングを歌うシンガーとして名声を得たマキでしたが、70年代に入り転機が訪れます。それがジャニス・ジョプリンに影響を受けてのロックへの転向でした。
自らのバックにいくつかのバンドをつけての新たなチャレンジは、最終的に竹田和夫率いるブルース・クリエーションとのコラボという形で結実。ロックシンガー、カルメン・マキがここに誕生したんですね~。ブルース・クリエーションはこれまた名盤の『悪魔と11人の子供達』を以前ご紹介していました。
この両者のコラボですが、初のロック作品とは思えないエモーショナルで魂に響く歌唱を聴かせるマキと、当時新進気鋭のハード・ロッカー、ブルース・クリエーションの若き才能がいかんなく発揮された仕上がりで、ハード・ロックのみならず、日本のロック黎明期を飾る歴史的な1枚と言えるでしょう。
今回ピックアップした「Understand」は、ロックシンガー、カルメン・マキ生誕を高らかに告げるように激しくドライヴするハード・ロック・チューンです!こちらはアメリカの女性シンガーを擁するロックバンド、ファンタジーが1970年に発表したセルフタイトル作の収録曲のカヴァーですね。
まだ線が細いながらもハードな音像から突き抜けてくるマキの伸びやかなヴォイスと、粘っこいフレーズをフレーズを連発しながら弾きまくる竹田和夫の絡みがクールです!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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