※80sメタル好きの暗黒期、90年代の良心的楽曲を紹介していきます!
ドイツのハード・ロック・バンド、ボーイズヴォイス(BOYSVOICE)が、1993年にリリースした2枚目のアルバム『Dirty Talks』の11曲目に収録。
実はもっと前からご紹介したいと思っていたジャーマンメタラー、ボーイズヴォイスですが、大好きなセルフタイトルのデビュー作が未だストリーミング解禁されておらず。。ストリーミングあるあるですけど、肝心の作品だけが未解禁(汗)のパターンですね。まだ時間がかかりそうな気配なので、今回は次作からいってみましょう〜。
ボーイズヴォイスは、1990年にマニ・グルバー(Vo、G)を中心にミュンヘンで結成された4人組です。結成当初から高い実力を持ち、ほどなくしてEMIエレクトロラとのディールを獲得。セルフタイトルのデビュー作をリリースしました。
日本でも当時EMIから日本盤が出まして、ジャーマンものは有無をいわず買っていた時期だったので(笑)、3000円という高い日本盤を何となく手に入れました。「ミュンヘン発、コーラスワークも流麗な期待のニューグループ、デビュー!」なんて帯キャッチにありますけど、プロモーションには力が入っていませんでしたね。
専門誌のレビューもイマイチでさしたる期待もしていなかったんですが、クリアでメジャー感のあるプロダクションの中で、良質なメロディと、ジャケの少年合唱隊のイメージ通りに分厚いコーラスワークが光り、掘り出し物を見つけた気分になりました。
メタルとしてのエッジも十分に効いており、メロディとのバランスでいうとボン・ファイアあたりに近い音像の印象を受けました。その後の活躍も期待したんですが、オルタナ・グランジの煽りはジャーマン勢とて変わらず、苦境の時期にリリースされたのが日本盤すら出なかった本作でした。
作風自体は時代性を反映したヘヴィな音像や曲調が増量し、デビュー作の印象とは異なるだけに、当時はほぼ見向きもされなかったものの、今聴き直すと決して悪くありません。プロダクションも引き続き良好ですし、曲によってはデビュー作に近いメロディを主体にした方向性で、マニの特徴ある声質がボーイズヴォイスらしさを主張しているのがいいですね〜。
今回ピックアップしたアルバムタイトルを冠した「Dirty Talks」は、比較的アップテンポでノリの良いギターリフを主体にした、メロディックなハード・ロック・チューンです!ジャーマンでありながらも、ドッケンのようなLAメタルテイストを放散しているのが嬉しいところです。
2004年には復活作も出ていますが、もう少し早くシーンに登場してしっかりとプロモーションがなされれば、もっと売れてもおかしくなかったと思われますので、再評価されてほしいバンドですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!