※CDじゃなくても、ストリーミングで聴ける新作をご紹介します!
2024年5月29日、スウェーデンのメロディアス・ハード・ロック・バンド、ネスター(NESTOR)の約3年ぶり2枚目アルバム『Teenage Rebel』がリリースされました。
デビュー作の『Kids In a Ghost Town』により、80sの古き良きハード・ロック、メロディ愛好家たちに大歓迎を受けたネスターから、待望の新作が届きました〜。
音源制作にとどまらず、フェスを含むライヴ活動も積極的に行うなど、その活動領域を拡大。スタジオだけのプロジェクトで終わりがちな大半のメロハー系とは違い、現在進行形のバンドとして機能している貴重な存在ですよね。
80年代当時に存在しながらもデビューできなかった夢を今になって叶えたわけで、そうした特殊な背景も相まって特別な充実感を得てるんでしょう。そうした前向きな活動姿勢や前作のクオリティから期待しつつも、同レベル以上の作品を継続して作れるのか?注目が集まりました。
届いた音源を1周、2周と通しで聴いてみると、楽曲やメロディの充実度は前作超えじゃないですか!いやあ驚かされました。
初めて聴いたのに既聴感さえあってやけにしっくりくる、80sライクでメロディアスなハード・ロック佳曲が、強いフックを伴いながら次々と飛び出して、全く飽きさせません。かといって、ただノスタルジーに浸るのみでなく、現代風にギリギリのところまでアップデートされていて、古臭さを感じることもないですね。
昨今隆盛している新世代のメロハー系バンドのような若さこそありませんが、良い意味でキャリアのあるメンバーによるパフォーマンスは、ライヴ活動を経てさらに安定感を増しており、メロディの乱舞に浸ることでができるでしょう。
あまり注文する点もないほどなんですけど、最後がちょっと暗めのメロディも並みのバラードで終わってしまうので、もう少しアリーナロック風の感動的なバラードで締めて欲しかったですね。あと、9曲目のリフがTNTの「Intuition」そのままで苦笑してしまいました(笑)。でもいい曲ですよ。
2枚目の壁をさらなる快作で見事にクリアしたネスター。必然的にこれまで培ったライヴアクトとしての姿を来日公演という形で期待が高まるでしょう。
今回はアルバムの4曲目に収録された「Last to Know」をピックアップしました!派手さはないですけど、個人的にはちょっと落ち着いた、いかにもメロハーといったこうした曲調は大好物で、メロハーファンのツボを押さえた良曲だとおもいます!
聴いてほしい度
88%
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