※これぞ80s!のイメージなヘア/グラム/LAメタル/R&R系を紹介していきます。
アメリカのハード・ロック・シンガー、ケヴィン・ダブロウ(Kevin Dubrow)が、2008年に配信リリースしたソロEP『Voice of Metal』の4曲目他に収録。
前回の ヘア/グラムメタル括りでは象徴的なシンガーの一人としてジェイニー・レインを取り上げましたが、今回はLAメタルムーブメント勃発期に色んな意味で顔役の一人になった、ケヴィンのソロ音源からいってみましょう~。
ケヴィンは1955年生まれですから、クワイエット・ライオットが『Metal Health』で説く大ブレイクした1983年はまだ20代後半だったんですね~。貫禄ある風貌と毛量のせいで(汗)実際より老けて見えましたけど、1975年のデビュー時は20歳になります。
以前公開されたランディ・ローズの映画でケヴィンも登場しましたけど、苦労を重ねてブレイクに至ったんだなあと改めて実感させられました。ところが80年代当時は、そうしたインサイドストーリーを理解せずに、突如ブレイクして天狗になった性格の悪いシンガー(笑)くらいに認識してたかもしれません。
「ビッグマウス」なんて揶揄されてましたし、スターズのプロジェクトの時もセンターで目立とう精神で仕切ってましたからね(笑)。当時キャラばかりが悪目立ちしてましたけど、独特の声質でパワフルに歌い上げる歌唱は個性の塊でしたし、シンガーとしてもっと評価されるべきだと思いますね。
そんなケヴィンは2007年までの短い生涯を通じて、シンガーとしてのキャリアのほとんどをクワイエット・ライオットに費やしたわけですが、アルバム 『In for the Kill』に代表されるように、カヴァーを中心にソロ音源も残しています。
当時はカヴァーばっかり歌ってなんだか落ちぶれちゃったなあ~、なんて正直思ってましたけど、考えてみれば「Cum On Feel the Noize」からしてカヴァーですし、
中でもいい出来栄えだったガンズ・アンド・ローゼズの名曲カヴァー「Welcome to the Jungle」をピックアップしました!ここでのギターはトレイシー・ガンズですけど、ケヴィンの声質や歌いまわしが意外にハマっていて、変な違和感がなくいい感じですね!他のカヴァーソングでもそうなんですが、ケヴィンが歌うと全て自分色に染めてしまうのが凄いところです。
こちらは1999年に発表された『A Tribute To Guns N' Roses: Appetite For Reconstruction』が初出ですが、ストリーミングでのAplple Musicではケヴィン名義の『Voice of Metal』というEPに、Spotifyでは2007年の『Guns-Box-Attitude-For-Destruction』としてアップされています!
ぜひ、一度聴いてみてください!