※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ブラインド・ガーディアン(BLIND GUARDIAN)が、1992年にリリースした4枚目のアルバム『Somewhere Far Beyond』の1曲目に収録。
8月2日にブラガのリレコーディング企画盤『Somewhere Far Beyond - Revisited』がリリースされました。海外はニュークリアブラストですが、見た所フィジカルは日本盤化されていないようですね。。
そのタイトル通り、彼らを代表する作品のひとつ『Somewhere Far Beyond』を、2022年、23年に現行メンバーによってレコーディングし直した作品になります。加えて、2022年のロックハードフェスとヘルフェストでのアルバム再現ライヴの模様も収録されていますね。ストリーミングではロックハードの音源が公開されています。
今ではすっかりブラガに疎くなった(汗)筆者も、初期4、5枚目まで辺りはのめり込んでましたので、リレコをオリジナルと比較しつつ、楽しんで聴いて見ました〜。
最初にリレコから聴いたんですけど、ん?まるで同じアートワークで色味が多少違うジャケットのように、正直違いがあまりわからんなあ〜と(笑)。
先日レビューしたカヴァレラ・コンスピラシーのリレコ企画のように、オリジナルが余りにショボすぎると差が歴然とするんですけど(汗)、基本オリジナルに忠実なパフォーマンスで、脳内のイメージでも大差が感じられませんでした。
直後にオリジナルを聴いてみると、なるほどオリジナルはシャリシャリで音抜けがよく(特にドラム)、やはりメタル黄金期(正確には90年代ですけど)の名残でしっかり作られた作品だったんだなあと、改めて認識しましたね。
リレコの方は、音圧をかけた潰れたドラムの音色がいかにも現代風で、演奏もオリジナルより若干タイトでしょうか。とはいえ、ハンズィ・キアシュの唱法は驚くほどに変わっておらず、30年以上前の楽曲をこれだけ正確かつタイトに再現するのは凄いことかもしれませんね。
当初はアニヴァーサリーのライヴ企画が発端だったようですが、コロナ禍の様々な変更が転じて、予定外のスタジオ再録にチャレンジしたんですね。アンドレ・オルブリッチ(G)が「最終的に現代と90年代初頭のハイブリッド・ヴァージョンに行き着いたんだ」と語っていますが、まさしくその通りの仕上がりといえます。
どちらが良いかはともかく、スピード感のあるパワー・メタルにクイーンの如きオペラティックな要素を、より複雑なアレンジの中で高濃度に融合し始めたジャーマン・メタル史上に残る名作を、改めて呈示してくれたこと自体に価値があるのでしょう。
長尺なタイトル曲も大好きなんですが、今回はオープニングを飾るに相応しいジャーマン・メロディック・パワー・メタル・チューン「Time What is Time」を、オリジナルからピックアップしました!熱きシンガロングを誘発させる楽曲、メロディが多いブラガの中でも、屈指の強烈なメロのフックが炸裂する一撃となっています!
ぜひ、一度聴いてみてください!
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