※誰が聴いてもヘヴィ・メタル!な楽曲を紹介していきます!
イギリス / クロアチアのヘヴィ・メタル・バンド、ポール・ディアノズ・ウォーホース(Paul Di'Anno’s WARHORSE)が、2024年にリリースした1枚目のアルバム『Paul Di'Anno’s Warhorse with Madiraca & Pupi』の4曲目に収録。
つい先日のポール・ディアノの訃報から衝撃が癒えないところですが、今回は結果的にポールの遺作のひとつとなった新バンド、ウォーホースの楽曲をご紹介しましょう。
近年はひざの状態が悪化し、車いす姿を見せていたポールですが、ひざの治療を行っていたのが、南ヨーロッパのバルカン半島に位置するクロアチアでした。
その地で過ごす中で、フルヴォイェ・マディラチャ(G)アンテ ”プピ” プパチッチ(G)の、2人のクロアチアの無名のギタリスト達と知り合い、結成したのがポール・ディアノズ・ウォーホースでした。
3人によるバンドなので、スタジオプロジェクトと称した方が実態は正しいかもしれません。本デビュー作が海外でリリースされたのが今年の7月ですが、レコーディングは2022年から23年にかけて、クロアチアとイギリスを股にかけて行われ、一部の楽曲は先行で公開されていました。
ポールにとっては久々のスタジオワークだったようですが、クロアチアのアーティストとの相乗効果なのか、健康問題を抱えていることは一切感じさせない、新鮮で熱いエネルギーとパッションが漲るボーカルパフォーマンスと、メタルサウンドを聴かせてくれます。
ジャケットはキャップを被ったポールのワイルドな姿が描かれ、その健在ぶりをアピールしていたかのように見えます。今年ブルース・ディッキンソンとの対面を果たしたときに、ブルースはポールに自らのソロの最新作を、ポールはブルースにこのウォーホースのCDを手渡していましたね。
オリジナル8曲とカヴァー2曲が収録されましたが、今回はポールからのストレートな反戦のメッセージソング「Stop the War」をピックアップしました!
ミッドテンポでザクザクしたリフを伴う、正統的なヘヴィ・メタルに乗せて歌われる歌詞は、ウクライナでの戦争を歌っているのは明白ですが、クロアチアというウクライナから遠からぬ地で過ごしたことが、ポールの心象により大きな影響を与えたのかもしません。ポールが最後に残してくれた魂の叫びとして、聴き手の胸により深く迫ってくるでしょう。
MVではポール晩年の雄姿を見ることができます。
ぜひ、一度聴いてみてください!
MVはこちら!