※生きる養分、大好物のメロハー曲を紹介していきます!
カナダの女性メロディアス・ロック ・シンガー、ダービー・ミルズ(Darby Mills)が、1991年にリリースした1枚目のソロアルバム『Never Look Back』の1曲目に収録。
今回はカナディアン・ハード・ロッカーのヘッドピンズのシンガーとしてお馴染みの、ダービー・ミルズをいってみましょう。ヘッドピンズの名曲「Just One More Time」は、以前ご紹介してましたね。
ダービー・フィリス・ミルズは、1959年にブリティッシュコロンビアのバーノンで生まれ、70年代後半からバンドのバックボーカルや、地元のスティール・バックというバンドで、シンガーとしてのキャリアを積みました。
ヘッドピンズには1981年に加入し、80年代に3枚のスタジオアルバムをリリース。本国カナダでは好セールスを記録して、チャートの上位に君臨しました。さらにはカナダのみならず北米にも進出し、多くの有名バンドとのツアーを敢行。ダービーはバンドの顔として、80sのHM/HRシーンのメインストリームで活躍しました。
そんなダービーでしたが、1986年にヘッドピンズを離れてソロプロジェクトを開始。90年代に入って初めてリリースした音源が『Never Look Back』でした。ソロとしての作品ながら、正確にはダービー・ミルズ・アンド・ザ・アンサング・ヒーローズの名義になっています。
本デビュー作には、メロディアスで80sテイストに溢れる、驚くほどに高品質なアリーナ・ハード・ロックが凝縮されています。サウンドプロダクションも一流。スタン・マイズナーらが携わった楽曲の出来もサウンドプロダクションもメジャー級といえるでしょう。
勿論、ソロ作だけにダービーの唯一無二の魅力を放つ、ハスキーでエモーショナルなボイスやボーカルスタイルも、ヘッドピンズ以上にたっぷり堪能できるのが嬉しいところ。同じ女性ボーカルもののハート辺りと比べても、何ら見劣りしません。
海外ではWEAからリリースされていますが、世が世ならヒットチャートを駆け上がってもおかしくなかったはず。実際には時代が遅すぎたのか、日本盤すら発売されずに幻の作品的に扱われたのは残念な限りです。
ところが、2015年に『Flyning Solo』とタイトルを変え、ジャケット、収録曲、曲順を変えた再発盤が登場!ストリーミングではこちらがアップされていますね。
今回ピックアップした「Never Look Back」は、まさにタイトルチューンに相応しい強いメロディのフックラインを放つ、メロディアス・ハード・ロック・チューンです!
サビで一気に前が開けたような爽快感を得られる、ボン・ジョヴィライクな王道アリーナロックですが、ダービーのエモーショナルに炸裂するハイトーンボイスが楽曲の質を何段階も高めています。他には良い楽曲が詰まっているので、女性シンガーとしてのダービーも含め再評価していきたいですね!
ぜひ、一度聴いてみてください!