クワイエット・ライオット(QUIET RIOT)のドラマー、フランキー・バネリ(Frankie Banali)が、2020年8月20日に68歳で亡くなりました。
フランキーはステージ4のがんと、1年以上の長きに渡って戦い続けていたようです。この闘病期間にもステージに上がっていたようで、そのドラミングにも通ずる心身の強さには、敬服するばかりです。
このニュースが報じられて、ルディ・サーゾをはじめ、グレン・ヒューズ、デイヴィッド・カヴァーデル、ポール・スタンレーほか、数多くの著名アーティストから追悼コメントが寄せられています。フランキーの人望がうかがい知れますね。
フランキーといえばロングのカーリーヘアがトレードマークで、日本のメタルファンの間でも、人気のあるドラマーでしたね。USフェスティヴァルのパフォーマンスや、89年に観に行った来日公演を思い出しますが、派手なアクションで豪快なドラミングを繰り広げる印象がありました。
その一方で、ヒューズ・スロールに参加した際のドラミングは、パワー一辺倒ではなく、楽曲を際立たせる、小技も効かせたきめ細かいプレイが見事でした。フランキーの中でも特筆したい名演と言えるでしょう。
フランキーを追悼して聴きたい曲はたくさんありますが、今回ピックアップしたのは、クワイエット・ライオットの全米1位、不朽の大ヒットアルバム『Metal Health』から「Breathless」。アルバムの中でも1、2を争うアップテンポのメタルチューンです。疾走感と重さを同居させたフランキーの優れたドラミングを、改めて堪能したいと思います。
R.I.P. Frankie Banali
Quiet Riot - Cum On Feel The Noize (Official Video)