※メタルの激しさとのギャップが美しい、バラードの魅力を紹介します!
キッスのヴォーカリスト、ポール・スタンレー(PAUL STANLEY)が、1978年にリリースした1枚目のソロ・アルバム『Paul Stanley』の7曲目に収録。
コロナ禍においても、キッスのメンバーの中でとりわけポールは、アーティストとして積極的な発信を続けてきました。YouTubeにおいて自宅スタジオから演奏を届けてくれたのもレアなことでしたし、3月にはR&B、ソウルに傾倒した15人の大編成プロジェクト、ポール・スタンレーズ・ソウル・ステーションのリリースを控えています。
並行で本家キッスのドバイでの大規模ライヴなども成功させてきましたし、ファンとしては嬉しい限りでしょう。そんなポールのソロとしてのキャリアで、やはり印象に残るのが、例の70年代末に展開された、メンバー4人それぞれのソロアルバムになります。
数多の有名バンドのメンバーが、それぞれソロ作品をリリースしていますが、4人の個性を上手く均等に表現できた好例は、キッスをおいて他にないでしょう。ジャケットの4人それぞれのポートレートだけで、アルバムの中身が見えてくるようですもんね。
ポールはメインヴォーカルだけに、どんなタイプの楽曲を歌っても、当然キッスを想起してしまいます。実際のところ、ハードなロックンロールタイプの楽曲が多かったので、4人の作品の中では、一番キッスのイメージの延長線で聴けるのが、ポールのソロ作でした。
今回ピックアップした「Hold Me, Touch Me ( Think of Me When We're Apart ) は、ポールのソロ活動だからこそ生み出された、アコギとピアノを基調にした名バラードです!優しさと美しさを持ち合わせた素敵なメロディ、その世界を見事に表現するポールの極上のヴォイスが堪能できる、深い感動を与えてくれる逸品ですね。
キッスには言わずと知れた名バラードがたくさんありますが、この曲もそれらと肩を並べる、永遠に語り継がれる一曲と言えるでしょう。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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