※80年代中心にハマりまくったジャパメタあれこれを紹介していきます!
日本のヘヴィ・メタル・バンド、 ラウドネス(LOUDNESS)が、1986年にリリースした7枚目のシングル『Risky Woman』の1曲目、1991年にリリースしたベストEP『Loud'n' rare』の2曲目に収録。
今回のラウドネスは、80年代のレアなナンバーを取り上げて見たいと思います!86年頃といえば、『Shadows of War』をリリース後、長い全米ツアーをこなし、すっかり世界のメタルファンにその名を知らしめた頃でしたね。
メタルブーム真っ只中のシーンの状況は、ジューダス・プリースト『Turbo』、クイーンズライチ『Rage for Order』、翌年にはデフレパード『Hysteria』等がリリースされ、21世紀を見据えたような、デジタルを駆使した”未来のヘヴィ・メタル像”が盛んに語られた時期でした。
80年代後半に本格化した楽器、機材のデジタル化の波といったシーンを取り巻く環境や、世紀末が少しずつ視野に入り始めた時代背景なども、要因とも言えるでしょう。
そうした状況下で、ラウドネス からの回答?としてリリースされたのが、今回ピックアップした『Risky Woman』です!実際のところ、ツアーも一段落し、ディスコでかかるような曲を書いてやるぜ〜と、高崎晃が考えたのがきっかけだった、なんて言われてますけどね。
それにしても、当時マキシシングルだったこの曲のアナログ盤に針を落として、ビコビコと無機質なシーケンサー音が流れ始めた時、椅子から落ちそうなほどビックリ仰天!あれ、間違えて買っちゃった?って真剣に思いました(笑)。
楽曲自体は、想像以上に本格的にディスコチックなハード・ロック・チューンに仕上がっています。キッスの「Loving You Baby」がアイデアの下地にあるのは明確でしょうけど、こちらも負けず劣らず、ディスコビートとハード・ロックが、絶妙なバランスで成り立っていますね〜。
シモンズドラムを叩く樋口、高崎のシンセギターによるソロと、レア度は満点!それでも二井原の歌メロが、メロディアスで親しみやすい旋律で作られているのは、流石と言えるでしょう。
ラウドネス史に残る珍曲とはいえ、キツスやジューダスもリリース当時、物議を醸し出しながらも長く演奏し続けて、今ではライヴの重要曲になっています。この曲も今改めて聴くと、普通に良い曲と思えるので、ライヴのセットの定番に面白いかも?しれませんね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
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