※80sを象徴する音楽、産業ロックのあれこれを紹介していきます!
アメリカのロック・バンド、フォリナー(FORIGNER)の元シンガー、ルー・グラム(Lou Gramm)が、1989年にリリースした、2枚目のアルバム『Long Hard Look
』の2曲目に収録。
以前の産業ロック括りでフォリナーを取り上げていますが、今回はオリジナル・シンガーのルー・グラムの楽曲をご紹介しましょう。
ルーの哀愁溢れるソウルフルなヴォイスは、真夏よりも今頃の寒い季節がぴったりで、無性に聴きたくなりますね。
その唯一無二の声が持つ味わいは、フォリナーのみならず、ソロ作品においても存分に活かされています。一般的には最初のソロ作『Ready or Not』の評価、人気が高いと思われますけど、こちらはApple Musicでは解禁されておらず、、Spotifyのみですね。
Apple Musicでも聴けるからというわけではないんですが、個人的にはこの2作目がとても気に入っています。シャドウ・キングで活動をともにするヴィヴィアン・キャンベルが、ハードなギターを披露している楽曲も収められていて、HM/HRファンでも聴きやすい作風と言えるでしょう。
それでも、今回ピックアップしたいのは、シングルとして全米6位を記録した大ヒット曲「Just Between You and Me」です!ハートなどを手がけてきたホーリー・ナイトとルーによる、鉄壁のコンビネーションでの楽曲になります。
いい意味でシンプルかつ間を生かしたアレンジの中で、哀愁のメロディとサビメロのフックが強すぎる、一寸の隙もない極上のメロハー・産業ロックチューンに仕上がっています。バックにはルーの兄弟のベン・グラム (Ds)、フォリナーのブルース・ターゴン(B)など、ルーに近い人脈による、リラックスした雰囲気も感じられるでしょう。
脳腫瘍で倒れて以来、この当時の声の張りや風貌とは遠ざかってしまいましたが、彼の残した偉大な足跡を忘れないように触れていきたいですね。
ぜひ、一度聴いてみてください!
CDはこちら