Streaming for METAL !

音楽ストリーミングサービス・サブスクで、ヘヴィ・メタル、ハード・ロックを味わい尽くそう!

【R.I.P.】イアン・マクドナルド(Ian McDonald)/ キング・クリムゾン(KING CRIMSON)、フォリナー(FORIGNER)

 イギリスのマルチプレイヤーイアン・マクドナルド(Ian McDonald)が、2022年2月9日、75歳で亡くなりました。

 

キング・クリムゾンKING CRIMSONフォリナー(FORIGNER)、プログレッシヴ・ロック巨星と、のちのアリーナ/産業ロックの王者という、一見なんの関係もない両者の創設メンバーだったのが、このイアンでした。

 

プログレファンにとっては、なにを差し置いても、歴史的名盤『In The Court Of The Crimson King』の創造に深く関与した人物として、すぐさま連想することでしょう。筆者のような薄めのプログレ好きでも、「21st Century Schizoid Man」におけるサックスプレイは、すぐさま思い浮かぶところです。

 

他にもマクドナルド・ジャイルズやスティーヴ・ハケットとのコラボなど、プログレ寄りのアーティストとしてのイメージの方が、一般的に洋楽ロックファンにはお馴染みかもしれません。それでも個人的には、こちらも洋楽史においての名盤と思える、フォリナーの1〜3枚目を創り上げてきた重要人物として捉える気持ちも、同じくらい大きいですね。

 

イアンは、バンドにおいて特定のパートを担当するのではなく、臨機応変に様々なインストゥルメンタルを操るプレイヤーとして、管楽器、弦楽器、鍵盤楽器、コーラス、さらにはソングライティング、プロデュースと、クレジットだけでは分からない形で、作品作りに深く関与していきました。

 

英米混合バンドであったフォリナーの創設期から、アリーナ/産業ロック期以前を支えてきたメンバーとして、本当の意味でのマルチな活躍を見せてきた功績は、我々が表面から知り得る以上に、計り知れないものがあるでしょう。

 

 今日の追悼の1曲は、フォリナーの記念すべきデビューアルバム『Foeinger(栄光の旅たち)』から「Long, Long Way from Home」をピックアップしてみました。

 

この曲はイアン、ルー・グラム、ミック・ジョーンズによる共作で、本国ではサードシングルとしてもリリースされ、全米ビルボード20位にランクインするヒットを記録しています。ストレートでノリの良いフォリナーらしいハード・ロック・チューンですが、中間部のホーンによるソロパートが、イアンらしさを強く感じさせますね。

 

R.I.P. Ian McDonald

Long, Long Way from Home

Long, Long Way from Home

  • provided courtesy of iTunes