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【楽曲紹介】 ゲイリー・ホーイ(Gary Hoey)「Mass Hysteria」

※歌がなくても魅力的!HM/HRインストゥルメンタルの世界を紹介します。

 

アメリカのロック・ギタリスト、 ゲイリー・ホーイ(Gary Hoey)が、1993年にリリースした1枚目のソロアルバム『Animal Instinct』の7曲目に収録。

 

以前ご紹介したヘヴィ・ボーンズのギタリストとして活動していたのが、ゲイリー・ホーイです。

ゲイリーは実力派だけに、オジー・オズボーンのジェイク・E・リー後任オーディションも受けて、オジーにかなり見初められていたようですね。

 

彼の存在を始めて知ったのは、ブライアン・メイ来日公演のオープニングアクトでの出演時でした。重責の中で披露されたギタープレイに興味を持ち、公演後に手に入れたのが、ヘヴィ・ボーンズを経て発表された本デビュー作でした。

 

ギターインスト作品は、当然ながら歌が一切ないだけに、特にアルバムとなると、いかにギター1本で最後まで飽きずに聴かせるか、カギになりますよね。ギターが上手ければいいというものでもなく、シンプルなようで奥深い世界です。

 

その点ゲイリーの本作は、HM/HR系をベースにしながらも、フュージョン、ブルース、アコースティックなど幅広いジャンルの楽曲を、引き出しが多く正確無比なテクニックに裏打ちされたギタープレイで表現していきます。

 

そして何より、そこで紡がれるメロディの根底に、しっかりとした歌心があるのが特筆すべきポイントでしょう。ギタープレイにおける技術と歌心のバランスが絶妙で、それがどういったタイプの楽曲でも貫かれていて、飽きがこないんですね。

 

今回ピックアップした「Mass Hysteria」は、アルバム中で最もHM/HR色濃いめの、アップテンポにドライヴするリフが心地よいギター・インスト・チューンです!バッキングからソロに至るまでのフレーズも多彩で、ゲイリーの非凡なるテクニックを存分に堪能できます。

 

バックを務めるヘヴィ・ボーンズでの盟友フランキー・バネリ(Ds)と、トニー・フランクリン(B)も流石で、ツボを得まくったいい仕事をしていますね。

 

本作からは、フォーカスのカヴァー「Hocus Pocus」が評価され、ビルボードのロックトラックチャートにランクインするなどヒット。その後ゲイリーは、10枚以上のギターインスト作をリリースし、HM/HRから飛躍したソロギタリストとして、大きな成功を収めています!

 

ぜひ、一度聴いてみてください!

Mass Hysteria

Mass Hysteria

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