ネットニュースを何気なく見えていたところ、「KISS正真正銘!大千秋楽!!一夜限り、まさかのアンコール来日公演が決定!」の熱烈なキャッチフレーズが。。洋楽ロックやKISS(キッス)を長く聴いてきたロックファンなら「少なくとも”まさかの”の4文字は要らないだろう〜(笑)」とツッコミを入れたはずです。”一夜限り”もすこーしだけ疑ってます。。
コロナ禍前の2019年、KISSのファイナルツアーであるEND OF THE ROAD来日公演に筆者も参加しました。オジー・オズボーン、スコーピオンズ、モトリー・クルー、大仁田厚(笑)、そしてKISS自身と、引退撤回を数多く目の当たりにしてきたことから、3年前も本当に最後???と、疑問符が並びまくった気持ちでステージを見つめてました。
とはいえ、ジーンやポールの年齢が年齢ですし、びっしりと詰まったワールドツアーの日程をみるにつけ、ひょっとして今回はホントなのかも?という寂しい気持ちが湧き上がった瞬間もありました。ところがライヴ終盤にYOSHIKIが登場し、共演してそのままエンディング、、という流れを見せられて、この終わり方は本当ではないだろう〜という邪推に再び変わっていきましたね。
それがほぼ確信めいたものに変わっていったのが、コロナによってEND OF THE ROADの残り日程延期が続出したのと、ブログでも取り上げたドバイでの配信ライヴを観た時でした。
NHKでもジーンの特番が繰り返し放送されましたし、コロナ以降の来日が再開された今、KISS再びという機運は水面下で起こり始めていた感があります。
そんな流れで、正直驚きは感じなかったですし、個人的には今回はパスすると思いますが、、、前回が最後の最後だというアナウンスを撤回して来日すること自体に、”騙された〜”とネガティヴな感情があるわけではありません。むしろ前回見逃したファンもいたでしょうし、そうした方々に新たに機会が設けられるのは喜ばしいことでしょう。
注目のチケットですが、大半を占めるS席で2万円と、コロナ後円安の中で強気な料金設定となっています。これでは若いファン層が気軽に、とはいかないですよね。前方のSS 席2万5000円の方がお得感がある気がしますが、プロモーターの年間プレミアメンバーズ会員入会がマストのようですので、ほぼ3万円かかってしまいます。
興味深いのがVIPパッケージのチケットですね。最上級が40万円でバックステージにてメンバーとご対面や写真撮影(アクリル板があるようですけど)、サウンドチェック見学、さらにはライヴをステージ横で観てお土産付き、と至れり尽くせりです。グッズ売り場に優先ゾーンから入れる特権には、まだお金を別で落とさせんのかい!と思ってしまいましたけど(笑)。
この価格をどう感じるかですけど、ホントにKISSが好きで好きで生涯追っかけてる、みたいなダイハードなファンにとっては、むしろ安いんじゃないでしょうか。車買うより全然安いですし、わずか数時間とはいえ、これ以上有効なお金の使い道はないでしょう(笑)。次のランクの中途半端な15万円のVIPパッケージにお金を使うなら、40万円一択です!
今回の1曲は、ようやく9月にリリースされる公式ライヴブートレッグシリーズの最新盤『Off the Soundboard:Live In DesMoines』から、ストリーミング公開中の先行曲になります。伝説の『アライヴⅡ』ツアーの一環で、1977年11月29日に米アイオワ州デモインの退役軍人記念講堂での音源とのこと。これを聴くと正真正銘の大千秋楽なら、せめてエースとピーターが1曲でも参加してほしいと願ってしまいますね。