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【音楽コラム】続編:チケット代高騰!洋楽メタルのライヴはもはや「オトナの贅沢」に

一昨日に昨今の洋楽チケット代の高騰について下記のように書いた直後に、ちょっと興味深い記事を目にしましたので、少々続編的に補足してみたいと思います〜。

 

日本の音楽サイトがイギリスのデータ解析会社のレポートを引用した記事がありまして、

書かれているのは、イギリス人の約半数もの人々が、近年ライヴに行かなくなったという、なかなか衝撃的なレポートなんですね。これはHM/HRのみならずですけど、もちろんそうしたジャンルも含まれるでしょう。

 

その理由というのが、前回のコラムで書いたチケット代の高騰に起因しています。ただちょっと意外だったのは、筆者はダイナミックプライシングを取り入れることが、チケット購入者全体の公平感につながるのでは?と考えていたんですけど、このシステムの導入こそが、高騰の原因のひとつになっているとも受け止めているようですね。

 

さらに、これも意外だったのは、55歳以上の7割以上がダイナミックプライシングに反対している一方で、18歳から24歳の若い世代の反対は5割程度。むしろ15パーセント程度は逆に支持しています。余裕のある高齢層の方が恩恵を被りそうなんですけど、これまでの慣習が変わっていくことへの抵抗もあり、チケット代全体の高騰を結びつけているのでしょう。

 

日本での高騰の原因とイギリスの事情とは少々異なるかもしれませんが、いずれにせよ、イギリスでも7割以上もの人々が、現状のチケット代を高いと答え、約半数以上がとても高いと答えています。

 

では適正価格はいくらか?との問いには、約半数が40ポンド(6400円)以下と答えていますね。これには筆者も感覚的には全くその通り!と同意したいですし、多くのHM/HRファンも6000円程度の価格なら、ライヴの内容によるのは勿論ですが、納得感を持ってチケット代を捻出できるように思えます。

 

今後、VIPチケットの推進やダイナミックプライシングの本格導入により、安いチケットゾーンまでが便乗的に値上げされるようなことになれば、日本でも同様にライヴ離れの状況に陥っていく可能性はあるでしょう。日本でもこうした調査を実施すれば、想像以上の音楽ファンがライヴに行かなくなっていたという、衝撃的な結果が浮かび上がるかもしれません。

 

いずれにせよ、コロナ後の今年行われるライヴを通じて、今後の流れの一端が見えてくるでしょうから、先日のコラムで書いた通り、チケット代や種別などの推移には注視して見たいと思います。

 

こうした状況下で、メタリカはライヴでの学割を取り入れており、さすが違う方向を向いてるな!と感心してたんですが、日本でも例えば2月に行われるエデゥ・ファラスキ&ノールテイルの公演は、高校生学割7000円(通常は11000円)を導入しており、こちらのコンサートプロモーターは以前から同様の学割を行っていますね。

 

できれば、大学生も含めた学割で5000〜6000円程度の設定だとベストかと思いますが、招聘を取り巻く厳しい状況の中で、若い世代を呼び込むための積極的なチャレンジは高く評価したいですね。

 

今回は同プロモーターの招聘で、6月に来日が決定したトライライト・フォースの新曲をピックアップしてみました!もう潔すぎるほどのくさくさメロパワ、メロスピワールド炸裂で、若い世代にこそ安い価格でライヴを見せたいバンドといえるでしょう!

Twilight Force

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  • メタル
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes