ジョシュア(JOSHUA)を率いたギタリスト・シンガーソングライターのジョシュア・ペラヒア(Joshua Perahia)が、2024年10月14日に亡くなりました。
日本の一部専門媒体では取り上げられていましたが、80年代のメタルファンには懐かしい存在の、自身の名を冠したクリスチャン・メタル・バンド、ジョシュアを率いたジョシュア・ペラヒアの訃報が届いていました。
1952年11月生まれで享年71歳でした。近年は音沙汰がなかったのですが、健康問題を抱えていたようですね。かつてジョシュア3枚目のアルバム『Intense Defense』で音楽活動を共にしたシンガーのロブ・ロックからも追悼のコメントが出されています。
ジョシュアといえば、真っ先に脳裏に浮かぶのが不朽の名バラード「November Is Going Away」でしょう。日本のメタルファンにはバンド名よりも先に語られるかもしれません。筆者も80年代当時から幾度も深い感動を与えてもらった楽曲で、当ブログでもかなり以前にご紹介していました。
日本人の琴線に触れまくった叙情的なメロディと強烈な速弾きは、ソングライター、ギタリストとしてのジョシュア・ペラヒアの非凡なる才能を象徴するものでしたね。
この1曲のインパクトがあまりに強すぎたがゆえ、まるで一発屋のような扱いを受けがちで、お世辞にも本国そして日本において商業的な成功を収めることはできませんでした。
それでも、1982年のケラング誌の「ギタリスト・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれたペラヒアが残したジョシュアの音源は、デビュー作『The Hand is Quicker Than the Eye』、さらには2枚目『Surrender』そして前述の3枚目と、メロディを愛するメタルファンであれば、間違いなく聴く価値がある作品群でしょう。
「November Is Going Away」以外は、大半がジャーニータイプの爽快なアメリカンハードのデビュー作、よりアメリカのバンドらしからぬ欧州的な叙情性を増し、アンサンブルを重視したギタープレイを聴かせる2枚目、ロブを迎えてメロディ重視のまま完成度を高めた3枚目と、それぞれ聴きどころも多く、ぜひこの機会に聴いて欲しいと思います。
ストリーミングでは1、2枚目のみとソロ作2枚が解禁されています。2枚目は当時のFEMS盤とジャケットが異なり、2008年に再発された時のヴァージョンになっています。
追悼の1曲として「November Is Going Away」は勿論マストですので、他にもたくさんの良いメロディを生み出してくれたことに敬意を評して、別の1曲「Surrender Love」を聴きながら、ご冥福をお祈りしたい思います。
R.I.P. Joshua Perahia